ニュース
波紋広がる米政権交代。NASAのジム・フリー副長官が退任【宇宙ビジネスニュース】
【2024年2月24日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
アメリカの政権交代による影響が宇宙業界にも広がっています。
イーロン・マスク氏が主導する政府効率化省(DOGE)が政府職員削減策を掲げるなか、NASAの数百人の職員が希望退職制度を利用したと複数のメディアが報じました。
また、NASAの最高執行責任者(COO)として年間予算を監督し、アルテミス協定や商業月面輸送サービス(CLPS)なども率いたジム・フリー副長官は、2月22日を持ってNASAを退任することを発表しました。なお、フリー副長官の後任は発表されていません。
さらにマスク氏は、2030年に退役し、翌2031年に軌道から離脱させる計画のISSについて、2027年までに軌道から離脱させ、早期に火星を目指すように2月21日にX(旧ツイッター)で呼びかけました。マスク氏は「判断は大統領次第」とも投稿していますが、ISSや商業宇宙ステーションの今後についても混乱が生じる恐れがあります。
宙畑編集部のおすすめ関連記事
ニュース
日米首脳会談の共同声明、アルテミス計画でのパートナーシップ継続を確認【宇宙ビジネスニュース】
今週の宇宙ニュース
ニュース
日本初!IDDKが衛星による「宇宙バイオ実験ユニット」の実証実験へ。独企業と共同で【宇宙ビジネスニュース】
参考
NASA Associate Administrator Jim Free to Retire After 30 Years Service