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QPS研究所、岩手県大船渡市で発生した山林火災の対応・復興のためSAR衛星画像を政府機関や自治体へ無償提供【宇宙ビジネスニュース】
【2025年3月14日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
QPS研究所は3月6日、2月26日に岩手県大船渡市で発生した山林火災の状況について自社の小型SAR衛星QPS-SARで観測を行なっていることを報告しました。


森林火災は3月9日に鎮圧が宣言されましたが、消失面積は約2,900ha(3月12日時点)に上りました。まだ調査できていない地区もあり、インフラへの深刻な影響も報告され、消火活動に加えて復旧復興への対応が急がれています。
SAR衛星は電波を使って観測するため、夜間や天候不良時、また、火災で煙が広がる中でも宇宙から地表を観測することが可能です。QPS研究所は、災害対応や復旧復興のために、同社の衛星データを政府機関、自治体、防災関連機関向けに無償提供する旨を伝えています。詳細は同社のWebサイトに記載されています。
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