宙畑 Sorabatake

安全保障

Spire Global、国防や安全保障用途での人工衛星による電波監視・位置特定機能を強化【宇宙ビジネスニュース】

Spire Globalが発表した、新しい無線周波数(RF)地理空間インテリジェンス(GEOINT)機能を備えた宇宙偵察ポートフォリオの拡大について、簡潔に紹介します。

2025年7月24日、Spire Global(以下、Spire)は、新しい無線周波数(RF)地理空間インテリジェンス(GEOINT)機能を備えた宇宙偵察ポートフォリオの拡大を発表しました。

Spireは自社で構築する、無線周波数技術を用いて地球をリアルタイムで観測する衛星コンステレーションを活用し、気象情報、航空・海上交通、電波妨害の検出など、地球上のあらゆる変化をリアルタイムで観測・分析している企業で、アメリカ、カナダ、イギリス、ルクセンブルク、ドイツ、シンガポールにオフィスを構えています。

Spireは2024年6月には、米空軍研究所(AFRL)より1,400万ドルの契約を獲得し、地上移動体の検知・追跡が可能な新たな衛星群の開発に着手。2025年末~2026年にかけて追加の衛星群の打上げ予定となり、観測する頻度や範囲の向上が見込まれていました。

今回発表された内容によって、防衛・安全保障分野における状況把握能力と主権国家向けの運用性が大幅に強化されるとしています。

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機能強化について、具体的には、衛星を活用した持続的な監視、リアルタイムの位置特定、多層的な状況認識の高度化を実現するとのこと。これにより、緊急ビーコンの検出やGNSS(衛星測位システム)妨害の追跡など、多様な任務ニーズに対応可能なソリューションを提供できるようになります。

Spireのシステムでは、衛星が収集した多様な信号データを独自の処理エンジンで解析し、その結果はクラウド経由で提供されます。独立運用(sovereign-ready)も可能で、機密性の高い各国の独自インフラ環境での利用にも対応できるようです。

SpireのRF製品責任者であるIain Goodridge氏は「現在の安全保障環境では、迅速かつ賢明な判断が求められています。その第一歩は、現場で何が起きているかをリアルタイムで知ることです。SpireのRF検出と測位能力により、最も複雑でアクセス困難な地域でも、世界中のパートナーが的確な意思決定を下せるよう支援します。」とコメントしています。

また、同社の顧客に当たるパートナー企業SkyFiのCEO、 Luke Fischer氏は「SpireのRF測位サービス(RFGL)は、昼夜・天候を問わず、グローバルに安定したカバレッジを提供してくれるため、レーダーや通信インフラから発せられる電波の追跡に非常に役立っています。市場活動の変化や潜在的な障害も把握できるため、我々にとって非常に貴重なパートナーです。」とコメントし、現場での実用性の高さを評価しました。

【参考】

Spire Launches New Space-Based Radio Frequency Intelligence Capabilities for Defense and Security

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