宙畑 Sorabatake

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Capella SpaceがSpaceNetとのパートナーシップ締結を発表【週刊宇宙ビジネスニュース 8/26〜9/1】

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Capella SpaceがSpaceNetとのパートナーシップ締結を発表

8月26日、SAR(Synthetic Aperture Radar 、合成開口レーダー)衛星のコンステレーション構築及び地球観測画像の提供を行う米国のベンチャー企業・Capella Space(カペラスペース)社と非営利組織・SpaceNetがパートナーシップ締結を発表しました。

SpaceNetは、地理空間機械学習の応用研究を加速させることを目指している組織。エンジニアや研究者やスタートアップ企業の衛星データ利用の障壁を下げるためにアルゴリズムやツールと同様に商用衛星画像やラベル付き教師データを提供しています。また、同組織はこれまでに、intelAIやMaxar Technologies、Amazon Web Serviceが共同パートナーシップを締結しています。

Credit : Capella Space

今回のCapella Spaceの追加により、SAR衛星の画像データ活用の向上が期待されます。
自然災害の対応やグローバルなサプライチェーンの活動監視まで、さまざまな分野でSARデータに機械学習を適用できるポテンシャルがあります。

一方で、データサイエンティストやソフトウェアエンジニアらのユーザーがSARデータにアクセスできる機会が少ないという課題がありました。
Capella Spaceの副社長・Scott Soenen氏は、SpaceNetへの参加は「SARデータをより広範なデータサイエンティストとソフトウェアエンジニアの手に渡す」ことができる良い方法であるとコメントしています。

Swissto12が1,844万ドルの資金調達

8月29日、衛星及び航空宇宙関連の設備・部品メーカーと知られる、Swissto12社は、シリーズBラウンドで1,844万ドルを調達したことを明らかにしました。

同社は、3Dプリンティング技術を活用していることが大きな特長で、これまでは不可能であった複雑な設計や材料の製品の製造や生産にかかるリードタイムの短縮を実現します。

今回の資金調達の目的に「企業の工業化」と「通信用衛星アンテナの商業展開」を掲げ、新たにイスラエルに拠点を構えました。また、米国の顧客へのサービスを提供する機会を増やし、ペイロード及びシステムエンジニアリング全体の技術力を向上させる狙いで、米国・カリフォルニア州サンタクララに子会社・Swissto12 Inc,を設立しました。さらに、5Gなどの地上通信サービスへの参入も示唆しています。

同社は、Terran Orbital Corporationの子会社で小型衛星の製造・開発を行なっているTyvak社と提携して、静止軌道用に“食器洗い機サイズ”の通信衛星のリソースを顧客に提供しています。

衛星の製造から運用までの実績を持つTyvakと、革新的な3D プリンティング技術を持つSwissto12のコラボレーションにより、低価格かつユニークなサービス提供の実現が期待されるのではないでしょうか。

参考

Capella Space Partners with SpaceNet® to Expand Access to SAR Data
Capella joins SpaceNet, shares first radar data with consortium
Swissto12 raises $18.44 million, works with Tyvak on mini geostationary satellites
SWISSTO12 raises CHF 18.1M to 3D print the future payloads for communications over satellite