宙畑 Sorabatake

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小型衛星を開発するSpire社、IPOに向けて前進【週刊宇宙ビジネスニュース 9/23〜9/29】

一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届けする連載「週刊宇宙ビジネスニュース」は毎週月曜日更新!

超小型衛星を打ち上げ、船舶の位置情報(AIS)やGPSによる掩蔽(えんぺい)観測、気象情報などを提供するSpire社。今回のラウンドで40億円超の資金調達に成功しました。

既に100機以上を打ち上げ、現在80機を運用中の同社の資金用途は、先日発表された、気象予報サービスの開発に充てられることになるようです。

新たな資金をハードウェアの開発費や打ち上げ費に充てる企業が多い中で、ソフトウェアにより一機当たりのデータの質を上げ、そのデータを用いたサービスの開発費に充てている、という点で他の企業とは一歩違うフェーズに進んだように思えますね。

また、今までは米国およびヨーロッパが中心でしたが、今回の投資を受けて、アジア環太平洋地域でのサービスも展開していくようです。

投資元には、日本の伊藤忠や三井物産の名前も。両者は資金面のみならず、顧客になると同時に、戦略的なパートナーとしても協力していく模様です。

今後のサービス展開によっては、IPOも視野に入れている、ということも発表されており、今後がとても楽しみな企業です。

今週は他にもいくつか小型衛星に関する話題があり、
● 小型SAR衛星による観測網構築を試みているICEYE社が、世界中に多くのアンテナ(地上局)を有するK-SAT社と協力していく、という発表
● 低軌道での通信衛星網構築を試みているLeoSat社は、資金調達に難航しており、戦略を変更することを発表
● 同じく通信衛星を古くから運用しているEutelsat社が、IoT機器からの情報を収集する衛星を、2022年までに25機編成で展開すると発表
などがありました。

今週の週刊宇宙ビジネスニュース

参考記事

Spire raises $40 million for analytics products and Asia-Pacific market - SpaceNews.com

KSAT and Iceye extend radar data partnership

Eutelsat taps Loft Orbital, AAC Clyde to lay cornerstone for ELO constellation

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