日本発宇宙スタートアップ、アクセルスペースが23.5億円を調達【週刊宇宙ビジネスニュース 12/3~12/9】
一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届けする連載「週刊宇宙ビジネスニュース」は毎週月曜日更新!
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先週はフィリピンに国立の宇宙機関ができるかもしれない、という話題がありました。日本同様に自然災害が多かったり、島国であったりと、宇宙利用により解決できる課題が多くあるため、もしも宇宙機関が設立されると、同国の宇宙利用はかなり促進されるのでは、と推測されます。
【今週(12/3~12/9)のピックアップ】
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1. 日本発宇宙スタートアップ、アクセルスペースが23.5億円を調達
日本を代表するスタートアップであるアクセルスペースがシリーズBとして23.5億円を調達したというニュースです。
アクセルスペースはこの資金を使って、10~20機の衛星群を打ち上げ地球の全てのエリアが毎日撮影できる観測ネットワークを構築しようとしています。
この衛星群の初号機は2018年12月27日にロシアから打ち上げ予定とのことです。
衛星には通常の写真で用いられる、赤、青、緑の3色に加え、農業などの分野で使えるとされる近赤外線、レッドエッジという波長領域も撮影できる設計になっているそうです。
アクセルスペースは今回の調達によりこれまでに合わせて、約45億円を調達しています。
超小型衛星の開発が1機あたり数億円、ロケットでの打ち上げに数億円かかるとすると1機当たり5億円程度、10機打ち上げるのであれば50億円程度が必要になります。衛星の量産効果等により、おおよそ資金が揃ったと言えるかもしれません。
また同日、同じく日本発のスタートアップSynspectiveが3億円の資金調達に成功したというニュースもありました。こちらは初号機の開発中というフェーズで、アクセルスペースと比べて金額は小さいですが、初号機の開発・打ち上げ費用を得たと言えそうです。
・シリーズB投資ラウンドにおける資金調達のお知らせ
・Axelspace raises $22.8 million for remote-sensing constellation