Space BDと小型宇宙機構築のElevationSpaceが協業。2023年の技術実証に向けて【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/6/21〜6/27】
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東北大学発のベンチャー企業ElevationSpaceと、宇宙商社のSpace BDが、具体的な協業策について覚書を締結したと発表しました。
現在、ElevationSpaceは、宇宙の微小重力環境を活かした研究や高品質材料の製造などを想定した、小型宇宙利用プラットフォーム「ELS-R」の開発を進めています。今回締結が発表された覚書は、この小型宇宙利用プラットフォームの実現に向けたものです。
ElevationSpaceのCEOを務める小林 稜平氏によると、ELS-Rの開発は順調で、2021年後半に技術実証機の詳細設計を開始する計画だと言います。その後は、2023年に技術実証、2025年以降にサービス提供を開始する計画です。これをSpace BDは、事業開発面と技術面の両面からサポートするとのことです。
ElevationSpaceの小林氏に、協業企業にSpace BDを選んだ決め手と意気込みを聞くと、このような回答がありました。
「ISS利活用において最も実績があり、同じスタートアップで勢いのあるSpace BD様であれば、ポストISS時代を見据えた長期の事業開発を共に出来ると感じ、声をかけさせていただきました。泥臭い事業開拓を同じ目線感で一緒に走っていきたいと思っています」
SpaceBDは、JAXAが選定した事業者として、ISS「きぼう」日本実験棟からの衛星放出事業や船外プラットホーム利用事業などを手掛けています。
JAXAが民間に事業を開放することで、宇宙空間やISSに関する知見が民間企業に継承され、今回のElevationSpaceとSpace BDの協業のように、事業化を後押しするケースが、今後も出てくるのではないかと考えられます。
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参考
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