最高賞金1400万円!Blue Originらが開発中の商用宇宙ステーション「Orbital Reef」の活用に関する起業家、研究者向けのコンテストを発表【宇宙ビジネスニュース】
【2022年10月3日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
2020年代後半に予定されている商用宇宙ステーションの本格的な稼働を前に、地球低軌道の利用方法を探る動きが活発になりつつあります。
9月22日、Blue OriginとSierra Spaceらが開発を進める商用宇宙ステーション「Orbital Reef」の地球低軌道の微小重力環境を活用することで、事業や製品を進歩させられるスタートアップ企業や起業家、研究者、学生を募る「Reef Starter Innovation Challenge」を公表しました。
宙畑メモ Orbital Reef
Orbital ReefはISSの後継機としてNASAが開発を支援する商用宇宙ステーションのひとつで、2027年に打ち上げが予定されています。
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宙畑メモ 宇宙ステーションの利活用
同じく地球低軌道にあるISSでは、生物学や地球宇宙科学の実験、技術の検証などが実施されています。
国際宇宙ステーション(ISS)では何をしている?「宇宙実験」の概要と事例紹介
今回発表されたReef Starter Innovation Challengeは、Orbital Reefの運用チームによるワークショップや賞金を提供することで、スタートアップ企業や研究者の宇宙へのアクセスを加速させることを目的としています。
Reef Starter Innovation Challengeはスタートアップ企業の資金調達やパートナシップ締結を支援するTechConnectと提携して運用されていて、最終候補者には米国・メリーランド州で開催される技術分野のカンファレンスイベント「TechConnect World Conference 2023」への参加権が授与されます。
最終選考に残った3社には最高10万ドル(約1400万円)の賞金が授与。さらに、革新的な事業構想を持つプレシードもしくはコンセプト段階のスタートアップ企業や研究活動に対して、最高25000ドル(約360万円)のイノベーション賞を贈呈する予定です。
応募方法
オンライン応募フォームから必要事項を提出
主なスケジュール
9月22日:募集開始
10月6日:ウェビナー開催(東部標準時13時)
11月4日:受付終了(東部標準時20 時)
11月17日:ピッチ
12月6日:受賞者発表
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参考
Reef Starter Announces Innovation Challenge to Increase Access to Space for Startups