ニュース 2021/6/14

Seraphim CapitalがAWSと共同で開催するアクセラレータープログラムに参加する10社を決定【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/6/7〜6/13】

一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届けする連載「週刊宇宙ビジネスニュース」は毎週月曜日更新！

AWS Space Acceleratorに参加する10社が決定

宇宙ベンチャーに特化した投資を行っているSeraphim Capitalが、Amazon Web Services, Inc.（以下：AWS）と共同で開催するアクセラレータプログラム”AWS Space Accelerator”の第一期として選出した10社のスタートアップを発表しました。
※アクセラレータープログラムとは、オープンイノベーションの一手段として、大企業がスタートアップ企業に対して自社リソースを提供しながら協業・出資を模索するプログラムのこと。

AWS Space Acceleratorは、AWSを使用する宇宙ベンチャーを対象にしており、シード期と呼ばれる立ち上げ初期の企業だけでなく、事業化がある程度進んでいる企業も参加できるプログラムです。6月7日から7月2日の4週間にわたって開催されます。選抜されたスタートアップ企業は、最大10万ドルのAWS Activateクレジット(AWSサービスの利用料)を獲得できるほか、以下のリソースを利用できます。

・ビジネス及び宇宙技術のエキスパートによる50時間以上のサポート
・AWSのクラウドサービスに関するハンズオン支援
・AWSの既存顧客やAWSパートナーネットワーク（APN）との共創
・資金調達をはじめとする宇宙ビジネスを加速させる包括的な支援

今回44ヵ国、193の企業の応募からAWS Space Acceleratorが選抜した10社を、簡単に紹介します。

AWS Space Accelerator参加企業一覧 Credit : さくらインターネット

・Cognitive Space, Inc.
衛星コンステレーションの自動運用サービス”CNTIENT”を展開するアメリカの宇宙ベンチャー企業です。
・D-Orbit
小型衛星の打ち上げの手配や軌道投入を行うサービス”InOrbit NOW”を展開するイタリアの宇宙ベンチャー企業です。インターステラテクノロジズ株式会社及び丸紅株式会社と2020年に協業意向書を締結しています。
・Descartes Labs, Inc.
地理空間画像の解析を行う、ロスアラモス国立研究所からスピンオフしたアメリカの宇宙ベンチャー企業です。
・Edgybees
ドローンや衛星が撮影した画像に自動でタグを付け拡張するソフトウェアを展開するアメリカの宇宙ベンチャー企業です。
・HawkEye 360
SAR衛星の開発及びデータ分析を行うアメリカの宇宙ベンチャー企業です。同社の衛星は地上から発信されている電波から電波の発信源を特定する、というユニークなミッションを行っています。
・LeoLabs, Inc.
地上に設置したフェーズドアレイレーダーを用いて、地球低軌道上のスペースデブリのマッピングに取り組むアメリカの宇宙ベンチャー企業です。
・Lunar Outpost, Inc.
自律走行が可能な小型月面ローバー”MAPP”を開発するアメリカの宇宙ベンチャー企業です。
・Orbital Sidekick
ハイパースペクトル衛星を開発するアメリカの宇宙ベンチャー企業です。エネルギー企業と連携し、パイプラインの漏れの検知・監視などを行っています。
・Satellite Vu
気候変動モニタリングにとって重要な赤外線に着目し、地球観測衛星で世界中の人工物からの熱放射を観測しているイギリスの宇宙ベンチャー企業です。
・Ursa Space Systems, Inc.
SAR衛星の画像を解析することで、海洋や農業や自動車、エネルギー等様々な業界の課題解決に取り組んでいるアメリカの宇宙ベンチャー企業です。