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QPS研究所、5号機の打ち上げ契約をRocket Labと締結。Virgin Orbitの事業停止を受けて変更【宇宙ビジネスニュース】

【2023年8月21日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

8月18日、小型SAR衛星コンステレーションを構築するQPS研究所が、小型SAR衛星QPS-SAR 5号機(愛称:ツクヨミ- I )の打ち上げ契約をRocket Labと提携したと発表しました。

ツクヨミ- IはRocket Labの小型ロケット「Electron」によって2023年9月以降にニュージーランド・マヒア半島にある射場から打ち上げられ、傾斜軌道に投入される予定です。

当初、ツクヨミ- IはVirgin Orbitの小型ロケットを専用の航空機から空中発射して打ち上げる輸送サービスで、2023年初頭に打ち上げられる予定でした。ところが、Virgin Orbitが事業停止に陥ったことを受け、QPS研究所はツクヨミ- I の打ち上げを調整していました。

その間、QPS-SAR 6号機(愛称:アマテル-Ⅲ)が先行して、SpaceXのFalcon9ロケットで打ち上げられました。

QPS研究所 代表取締役社長CEO大西俊輔さんは、Rocket Labとの打ち上げ契約締結について、このようにコメントしています。

「昨年5月に5号機打上げのロケット契約について発表を行ってから、様々な状況により遅れることとなりましたが、6月13日に先行して打上げられた6号機に続いて、5号機の新たな計画を発表できることを大変嬉しく思います。私たちが目指す準リアルタイム観測データ提供のためには衛星を早く打上げてコンステレーション構築することが重要ですので、今回の新たな打上げ契約のために尽力してくれたRocket Lab社の皆様、プロジェクト関係者の皆様、そして弊社担当チームに大変感謝しております。今回の協業によって私たちのプロジェクトが大きく前進することを信じています。」

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参考

QPS研究所小型SAR衛星5号機の打上げに関して 米国Rocket Lab(ロケット・ラボ)社と契約を締結

小型SAR衛星QPS-SAR 5号機の打上げに関して

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