米ベンチャーIntuitive Machinesの着陸船が22日に月面へ。NASAの実験機やColumbiaの熱反射材などが搭載【宇宙ビジネスニュース】
【2024年2月19日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
2月15日、アメリカのベンチャーIntuitive Machinesの月面着陸船「Nova-C」(愛称:Odysseus)がSpaceXのFalcon9ロケットで打ち上げられました。
Odysseusは2月22日に、アルテミスⅢの着陸候補地の一つに近い、月の南極付近にあるマラパート・A・クレーターに着陸する予定です。成功すれば、民間企業による初の月面着陸となる見込みです。
Intuitive Machinesによると、Odysseusとの通信確立が確認され、翌16日にはOdysseusが撮影した地球の写真を受信することに成功したといいます。
Nova-Cのエンジンの燃料は液体酸素と液化メタンです。Falcon9ロケットによる打ち上げは当初は2月14日に実施される予定でしたが、メタンの温度に異常があったため打ち上げが翌日に延期されていた経緯があります。なお、燃料に液化メタンを使うメリットとしては、燃料タンクを小さくできることや環境にやさしいなどが挙げられます。
Intuitive Machinesは、NASAが民間企業から公募して物資を月へ輸送するサービスを調達する商業月面輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services,通称CLPS)の選定企業の1社です。
OdysseusにはNASAの6つの科学実験機や実証機のほか、スポーツウェアメーカーColumbiaの熱反射材やアメリカの美術家ジェフ・クーンズ氏の作品などの商業ペイロードが搭載されています。
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参考
Intuitive Machines IM-1 Press Kit
NASA Artemis Science, First Intuitive Machines Flight Head to Moon