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Maxarが開発を主導する燃料補給衛星「OSAM-1」、プロジェクト中止へ。NASAが発表【宇宙ビジネスニュース】
【2024年3月4日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
3月1日、NASAは、軌道上の衛星に推進剤を補給することを目的として開発が進められていた「OSAM-1」について、プロジェクトの中止を発表しました。
OSAM-1はアメリカの地球観測衛星「Landsat-7」の修理と推進剤の補給を目指して、2015年から開発が行われていました。
プロジェクトの中止に至った理由として、技術、コスト、スケジュールに関する課題があることや確約できる開発パートナーが不足していることを挙げています。
また、NASAの監察総監室(Office of Inspector General,通称OIG)が発行したレポートでは、プロジェクトのコスト増加やスケジュールの遅延は、主契約者であるMaxar Technologiesの業績不振や、同社が衛星バスと搭載される予定であった約5mのロボットアームが含まれる「SPIDER」を提供できなかったことが原因だと指摘されています。
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参考
Update on Status of NASA’s OSAM-1 Project
On-orbit Servicing, Assembly, and Manufacturing 1 (OSAM-1)
NASA’s Efforts to Demonstrate Robotic Servicing of On-Orbit Satellites