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【2020年4月の宇宙ビジネスニュースまとめ】コロナショックに負けない、世界の宇宙開発

本記事では、2020年4月に起きた宇宙ビジネスニュースをまとめてお届けします。

本記事では、2020年4月に起きた宇宙ビジネスニュースをまとめてお届けします。

コロナショックが世界に広がる中、有望な宇宙ベンチャーは資金調達や顧客開拓を成功させ、未来に向けて確実に歩みを進めています。また5月末には、NASAがSpaceXの宇宙船・Crew Dragonにより、アメリカとしては9年ぶりに有人宇宙飛行を実施。世界中から大きな注目が集まるでしょう。

それでは、2020年4月に取り上げたニュースとその要約を9本ご紹介します。興味のある記事や読み忘れていた記事などございましたらぜひご覧ください。

大分県、Virgin Orbit社と提携しアジア初の宇宙港へ

日本の地方空港が「宇宙空港」になるーー。Virgin Orbit(ヴァージン・オービット)は4月2日に、大分県と水平型の人工衛星の打上げに関するパートナーシップを締結しました。早ければ2022年にも衛星の打上げを目指すとのことで、アジア初の宇宙港が誕生するかもしれません。

なお、宙畑編集部では本取り組みを先導する大分県先端技術挑戦室への取材にも成功。そちらの内容もぜひご覧ください。

>>詳しくはこちらへ!(https://sorabatake.jp/11685/)

軌道投入サービスを展開するMomentusが打ち上げ契約締結

4月1日、シリコンバレーのベンチャー企業Momentusは、Odysseus Spaceと打ち上げサービス契約を締結したと発表しました。Momentusは台湾の国立成功大学(NCKU)が開発する人工衛星を軌道投入するサービスを提供。今後2023年まで3回の打ち上げを予定しています。

>>詳しくはこちらへ!(https://sorabatake.jp/11667/)

IoT向け通信ネットワークに挑むオーストラリアの衛星ベンチャーMyriotaが資金調達に成功

オーストラリアの宇宙ベンチャーであり、IoT向け通信ネットワークの構築を目指すMyriotaがシリーズBの資金調達に成功。同社の資金調達の総額は約3210万ドルになりました。投資家の中には、オーストラリア第19代首相のMalcolm Bligh Turnbull氏が個人投資家として名を連ねており、Myriotaへの期待の高さがうかがえます。

>>詳しくはこちらへ!(https://sorabatake.jp/11823/)

Masten Space SystemsがNASAの月面着陸船の契約を獲得!

アルテミス計画に欠かせないベイロード。その開発を進める企業として、NASAはMasten Space Systemsに選定したと発表しました。同社が開発するベイロードは、2024年の有人月面着陸に先立ち実験器具や貨物を月面に運ぶことになり、今後の動向から目が離せません。

>>詳しくはこちらへ!(https://sorabatake.jp/11836/)

ISSからの宇宙犯罪容疑は告訴取り下げ。一転しNASAが元パートナーを起訴へ

世界の注目を集めた宇宙犯罪容疑に1つの区切りがつきました。NASAの宇宙飛行士が、ISSから元パートナーの銀行口座に不正アクセスしたと訴えられた件について、ヒューストン連邦大陪審は4月6日に告訴を取り下げたと発表しました。その直後、元パートナーはNASAと連邦取引委員会に虚偽の陳述をしたとして起訴。この判決にも注目が集まります。

>>詳しくはこちらへ!(https://sorabatake.jp/11803/)

SpaceXが有人打ち上げの日程を発表

アメリカの有人宇宙飛行が、9年ぶりに再開します。NASAはSpaceXの宇宙船・Crew Dragonで、宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に輸送する初めてのテストフライトを5月27日に実施すると発表しました。具体的なミッションの期間は未定ですが、Crew Dragonの軌道上における滞在、ミッション終了後の大気圏再突入などを行う予定です。

世界中が固唾を呑んで見守るであろう有人宇宙飛行の動向に今後も注目しましょう。

>>詳しくはこちらへ!(https://sorabatake.jp/11954/)

 

IST、丸紅、D-Orbitが小型衛星打ち上げに関する業務提携を発表!

4月14日に、インターステラテクノロジズ(IST)、丸紅、D-Orbit(ディーオービット)の3社は、超小型衛星の軌道投入ロケットに搭載される予定の小型衛星放出システムの研究・開発を行うために、業務提携を目的とした協業意向書を締結したことを発表。ISTと丸紅は、ロケット販売支援に関する業務提携や資本提携を進めていますが、今後はD-Orbitも加わり新たなサービス拡充に向けて動いていくものと思われます。

なお、宙畑編集部ではIST、丸紅と契約を締結したD-Orbitの共同創業者CCO・Renato Panesi(レナト・パネージ)氏よりコメントをいただきました。そちらの内容もぜひご覧ください。

>>詳しくはこちらへ!(https://sorabatake.jp/11973/)

Origin Spaceが光学望遠鏡開発に向けて衛星メーカーと契約

宇宙資源開発ビジネスを展開する中国・深セン発のスタートアップ企業Origin Spaceは、光学宇宙望遠鏡の開発に向けて、衛星の研究開発や設計などのサービスを提供するDFH Satelliteと新たに契約を結んだと発表しました。現時点ではハードルが高いと見られている宇宙資源開発ですが、Origin Spaceがどのようにビジネスを成長させるか注目です。

>>詳しくはこちらへ!(https://sorabatake.jp/12072/)

Swarm TechnologiesとMomentusが打ち上げサービス契約を締結

水とマイクロ波を使用する新たな推進機を開発している宇宙ベンチャーであるMomentusが、通信衛星ネットワーク構築に取り組むSwarm Technologiesと打ち上げサービス契約を結びました。Momentusは、4月初旬に台湾の宇宙ベンチャーであるOdysseus Spaceとも契約を締結し、ビジネスの拡大を進めています。

>>詳しくはこちらへ!(https://sorabatake.jp/12093/)

以上、2020年4月に宙畑が取り上げた宇宙ビジネスニュースでした。

次回2020年5月の宇宙ビジネスニュースまとめは、6月中旬ごろの公開を予定しています。

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