宙畑 Sorabatake

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Virgin Galacticが3回目の有人宇宙飛行に成功。民間宇宙旅行のサービスインに向けた最終調整【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/5/17〜5/23】

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Virgin Galacticが3回目の有人宇宙飛行に成功

民間宇宙旅行事業を展開するVirgin Galactic Holdings, Inc.が5月22日に、SpaceShipTwo “VSS Unity”による有人試験飛行に成功しました。同社にとって、2018年12月2019年2月に続き、3回目の有人試験飛行成功となりました。

VSS Unityは、母船であるジェット機”VMS Eve”で高度約15kmまで運搬された後、マッハ3まで加速し高度約89kmに到達、その後Spaceport Americaの滑走路に着陸しました。

国際航空連盟(FAI)による宇宙空間の定義は高度100km以上です。しかし米軍では高度80km以上が宇宙空間と定義されていることから、Virgin Galacticも80km以上の高度到達で「宇宙空間に到達」と発表しています。

VSS UnityにはCJ Sturckow氏とDave Mackay氏の2名が搭乗し、VMS EveのパイロットにはKelly Latimer氏とMichael Masucci氏が搭乗しました。宇宙空間に到達したCJ Sturckow氏は、元NASAの宇宙飛行士です。

Virgin Galacticは今回の試験飛行で以下の試験や検証を実施しました。

  1. ・NASAのFlight Opportunities Programの一環として、科学実験を実施。
  2. ・宇宙船操縦士のライセンス取得のためにFAA(米国連邦航空局)に提出する資料に必要なデータの収集。
  3. ・VSS Unityの飛行制御装置及びEMI(電磁障害)低減を検証。

Virgin GalacticのCEOであるMichael Colglazierは、今回の成功について以下のコメントを出しています。

Today’s flight showcased the inherent elegance and safety of our spaceflight system, while marking a major step forward for both Virgin Galactic and human spaceflight in New Mexico. We will immediately begin processing the data gained from this successful test flight, and we look forward to sharing news on our next planned milestone.
(訳:本日の試験飛行は、当社の飛行船が持っている洗練さと安全性を示すとともに、Virgin GalacticとNew Mexico州の有人宇宙飛行の双方にとって大きな前進となりました。今回の試験飛行で得られたデータの解析を直ちに開始し、次のマイルストーンについてお知らせすることを楽しみにしています。)

Blue Originと共に民間宇宙旅行実現に向けて奮闘するVirgin Galactic。民間宇宙旅行がサービスインする世界がもうすぐそばまで来ています。

New Mexico上空の宇宙空間を飛行するVSS Unity Credit : Virgin Galactic

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