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Rocket Labが火星ミッションの宇宙船開発契約を受注【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/6/14〜6/20】

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Rocket Labが火星ミッションの宇宙船開発契約を受注

小型ロケット界をけん引するRocket Labが、新たな挑戦を行います。

Rocket Labが、火星科学ミッションであるEscaPADE(Escape and Plasma Acceleration and Dynamics Explorers)を主導するカリフォルニア大学バークレー校宇宙科学研究所(UCBSSL)から、宇宙船Photon2機の開発契約を受注したと発表しました。EscaPADEは、NASAの科学ミッションSIMPLEx(Small Innovative Missions for Planetary Exploration)の一つとして、2019年に選定された3つのミッションの1つです。

本ミッションでは、11ヶ月間の航行の後、”Blue”と”Gold”と命名された2機のPhotonが火星の楕円軌道に投入され、1年間の科学ミッションを行います。EscaPADEのPhotonには、既に実証済みの推進システムCurieのほか、2020年4月にRocket Labによる買収が完了したSinclair Interplanetaryが開発するスタートラッカーやリアクションホイールなどのサブシステムが搭載される予定です。

同社の創業者兼CEOのPeter Beck氏は、今回の発表にあたり以下のコメントを出しています。

Planetary science missions have traditionally costed hundreds of millions of dollars and taken up to a decade to come to fruition. Our Photon spacecraft for ESCAPADE will demonstrate a more cost-effective approach to planetary exploration that will increase the science community’s access to our solar system for the better.
(訳:従来の惑星科学のミッションは、何億ドルもの費用がかかり、実現するまでに10年もかかっていました。EscaPADEに投入するPhotonは、より費用対効果の高い惑星探査の手法を示すものであり、科学者たちへの太陽系へのアクセスをより良いものにします。)

EscaPADEミッションは、Rocket LabがNASAに予備設計審査の資料を提出し、7月に正式にSIMPLExとして実施するかどうかが決定します。

火星ミッションにも事業を拡げるRocket Lab。民間企業の宇宙探査進出にも引き続き注目です。

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