日本・アメリカ・オーストラリア・インドの4カ国間で、安全保障や経済について協議する「Quad（クアッド：日米豪印首脳会合）」が開催されました。菅首相は、退陣前最後の外遊だったと見られています。

菅首相は帰国後の会見で、宇宙分野においても、アメリカとオーストラリア、インドと協力していくことを説明しました。

「まず会合では、新型コロナ、気候変動、新しい技術、更には地域情勢など、インド太平洋地域が直面する重要課題について、首脳間で率直な意見交換をいたしました」
「インフラ、宇宙、クリーンエネルギー、人的な交流など、協力を進めていくことで一致いたしました」（菅首相）

アメリカ・ホワイトハウスが公開している会談の共同声明やファクトシートによると、災害対応や気候変動のリスク分析、海洋資源の持続的な利用といった平和的な目的での地球観測衛星データの共有、インド太平洋諸国における共通課題の解決に向けた宇宙関連分野の技術強化、宇宙環境保護のためのガイドライン策定などについて、協議を進めていくとのことです。

近年では、インドとオーストラリアも宇宙開発に力を注いでおり、世界的に見ればQuadの4カ国は宇宙開発先進国だと言えるでしょう。地球観測衛星の運用や利活用のノウハウを持った4カ国がどのように連携していくのか、世界から注目が集まりそうです。

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参考

Joint Statement from Quad Leaders

Fact Sheet: Quad Leaders’ Summit

日米豪印首脳会合等についての会見