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Rocket Labの新型ロケットNeutronの詳細が明らかに。第一段と一体化したフェアリングの内部から第二段が出てくる設計【宇宙ビジネスニュース】

【2021年12月6日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

Rocket Labの新型ロケットNeutronの詳細が明らかに。第一段と一体化したフェアリングの内部から第二段が出てくる設計

小型ロケット及び宇宙システムを提供しているRocket Lab(NASD:RKLB)が、新型中型再利用ロケットNeutron詳細を明らかにしました。Rocket Labは今年の3月にNeutronを発表していますが、詳細が発表されるのは初めてです。

Rocket LabのCEOのPeter Beck氏のプレゼンテーションは以下から閲覧できます。

Neutronは、高さ40mで直径7mと少し幅広な二段式ロケットです。地球低軌道(LEO)に最大15t打ち上げ可能で、第一段は再利用可能とのことです。Archimedesと名付けられた新型ロケットエンジンが搭載され、燃料はメタンを採用しています。

Neutronは、Hungry Hippoと名付けられたフェアリングのデザインが特徴的です。

一般的なフェアリングは、ロケットに搭載した衛星を守る目的でロケットの先端部分に取り付けられます。しかしNeutronはフェアリングの中に第二段ロケット部分も含まれております。

Neutronの第一段とフェアリングが一体化した設計にすることで、フェアリングが投棄されることがありません。Rocket Labはこのシステムにより、海上でフェアリングを回収する必要がなく、第二段の軽量化も実現可能とのことです。

今回の発表に関して、Peter Beck氏は以下のコメントを出しています。

Neutron is not a conventional rocket. It’s a new breed of launch vehicle with reliability, reusability and cost reduction is hard baked into the advanced design from day one. Neutron incorporates the best innovations of the past and marries them with cutting edge technology and materials to deliver a rocket for the future,
(訳:Neutronは従来のロケットではなく、信頼性、再利用、コスト削減を設計に盛り込んだ新しいタイプのロケットです。Neutronは、Rocket Labが培ってきた優れた技術を最先端の技術や材料と融合させることで、全く新しいロケットを実現します。)

再利用型ロケットを既に市場に投入しているSpaceXFalcon 9をベースにしつつも、Rocket Labらしい独自設計を落とし込んだNeutron。2024年を予定している初回の打ち上げが楽しみです。

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