LeoLabsが防衛省と契約。航空自衛隊へ低軌道上の衛星やデブリの監視・衝突回避サービスなどを提供開始【宇宙ビジネスニュース】
【2022年6月1日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
LeoLabsが防衛省と契約。航空自衛隊へ低軌道上の衛星やデブリの監視・衝突回避サービスなどを提供開始
地球低軌道(LEO)マッピングサービス及びスペースデブリの脅威から人工衛星を守る宇宙状況認識(SSA)に取り組むLeoLabsが、日本の防衛省と契約を締結し、航空自衛隊向けにデータやサービスを提供することを発表しました。本契約は、LeoLabsの国内代理店である伊藤忠商事の子会社である伊藤忠アビエーションを通じて締結されました。
本契約では、航空自衛隊のLEOでの運用要件を満たすべく、LeoLabsの最先端のツールとデータがサブスクリプションサービスとして提供されます。
提供サービス例
・LeoLabs Tracking and Monitoring (低軌道追跡および監視サービス)
・LeoLabs Collision Avoidance (衝突回避サービス)
これらのサービスを活用することで、運用される小型衛星が増加の一途をたどるLEO域で、十分なカバレッジと即応性の高いデータを提供し、データ不足の解決につなげていくとのことです。
LeoLabs共同創業者兼CEOのDaniel Ceperley氏は、以下のコメントを述べています。
弊社は、既にLEO域の観測やデータを世界で最も豊富に提供しており、各国政府のSSAネットワークよりも多くのデータを出力しています。こういった能力の全てを航空自衛隊へ提供してまいります。
LeoLabsは現在、米国・ニュージーランド・コスタリカに設置された合計6台のレーダーを活用しており、今年末までにオーストラリアと大西洋のアゾレス諸島にさらに4台のレーダーを追加する予定です。今後も衛星が増えていく中で、低軌道におけるSSAサービスの重要性が増していきます。LeoLabsが提供するサービスが衛星ビジネスの発展に貢献されることに期待です。