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Isar AeropaceがD-Orbitと契約。2023年中の打ち上げを目指す【宇宙ビジネスニュース】
【2022年6月27日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
Isar AeropaceがD-Orbitと契約。2023年中の打ち上げを目指す
ドイツのロケットベンチャー企業Isar Aerospaceが、軌道上サービスを展開するイタリアの宇宙企業D-Orbitと打ち上げサービス契約を締結しました。2社は欧州の宇宙産業を推進するために連携し、2023年にAndøya Spaceが所有するノルウェーの射場からの打ち上げを予定しています。
2018年にミュンヘン工科大学からのスピンオフとして設立されたIsar Aerospace。
Isar AerospaceのSpectrumは、全長28mで、最大700kgのペイロードを太陽同期軌道に投入する能力を有しています。Isar Aerospaceは、ドイツの地球観測衛星ベンチャーのOroraTechや、スイスのIoT衛星ベンチャーのAstrocastなどと、既に打ち上げ契約を締結しています。
D-Orbitは、キューブサットを複数格納可能で様々な軌道に投入が可能なION Satellite Carrierを活用し「ラストワンマイル」サービスに取り組んでいます。欧州の超小型衛星を欧州から高頻度で打ち上げることが出来れば、欧州の宇宙産業の振興に繋がります。
欧州の小型ロケットベンチャーとして、いかに早く商業打ち上げを行えるか、今後のIsar Aerospaceに注目です。
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