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米国防高等研究計画局(DARPA)、静止軌道衛星の修理・点検が可能なロボットを2024年に打ち上げへ【宇宙ビジネスニュース】

【2022年11月14日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

11月8日、米国防高等研究計画局(DARPA)は、静止軌道上の衛星を修理や点検するRobotic Servicing of Geosynchronous Satellites(静止軌道衛星ロボットサービス、RSGS)を2024年に打ち上げ、2025年にサービスを開始することを発表しました。

RSGSには、2つのロボットアームと複数のロボットツール、カメラと照明などが含まれています。現在はコンポーネントレベルのテストが完了し、打ち上げに向けて順調に開発が進んでいるといいます。

RSGSの開発には、大手航空宇宙企業Northrop Grummanの子会社であり、軌道上サービス衛星の開発を手掛けるSpaceLogisticsが参画しています。同社は2020年に軌道上の衛星に燃料を補給することで寿命延長を図るMission Extension Vehicle-1 (MEV-1)を、クライアントであるIntelsatの衛星にドッキングさせることに業界で初めて成功した企業です。

DARPAの戦術技術オフィスでRSGSプログラムマネージャーを務めるアナ・サプラン氏は、

「DARPAは、官民パートナーシップにより、この技術(静止軌道衛星ロボット)を実証から運用可能なものへと推進する手助けをします」

とコメントしています。

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参考

DARPA’s Robotic In-Space Mechanic Aces Tests, on Track for Launch

SpaceLogistics

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