宙畑 Sorabatake

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インフォステラ、英Catapult社とMOU締結【週刊宇宙ビジネスニュース 1/7~1/13】

株式会社インフォステラとイギリスのSatellite Applications Catapult社が、Catapult社の地上局の利用拡大を目的としたMOUを締結しました。

株式会社インフォステラCEO倉原氏とCatapult社 CTO Paul Febvre氏 Credit : Infostellar

株式会社インフォステラとイギリスのSatellite Applications Catapult社が、Catapult社の地上局の利用拡大を目的としたMOUを締結しました。

イギリスでは、宇宙産業が世界市場の10%をコントロールできるようになるという野心的な目標を立て、宇宙ベンチャーの支援が盛んです。

イギリスは宇宙ベンチャー誘致を狙う!

Catapult社は、そんなイギリスの宇宙ベンチャー支援の流れを受けて、革新的な技術開発を担う企業として設立され、宇宙インフラの開発から利用拡大まで、ベンチャー各社の支援を行っています。

Catapult社ウェブページ

インフォステラ社は、日本の宇宙スタートアップ企業です。IT技術を武器に、アンテナのシェアリングサービスを提供しています。同社のStellarStationを利用すると、世界中の地上局の非稼動時間をウェブ上で管理し、ユーザーが使いたい時に、使いたい場所の地上局を予約することができます。

Catapult社は、そんなイギリスの中小企業の衛星データサービス参入の障壁を下げるため、Innovate UKとイギリス宇宙局が出資を受けて独自サービス「In Orbit Demonstration(IOD)」を提供しています。今回、このプログラムで保持している主要な地上局拠点を、インフォステラ社の提供するStellar Stationサービスと連携させることで、地上局の利用をより容易にするというMOUを締結したようです。

ハードウェアの開発からサービス提供までを全て担っている企業や、ハードウェアの開発を主に行っている日本のスタートアップ企業が多々ある中、ハードウェア在庫を持たず、サービスのみで勝負しているインフォステラは日本でも珍しい宇宙スタートアップです。
同社は立ち上げ当初からグローバル展開を意識して、海外(特に欧米)のエンジニアを積極的に採用しているそうで、そのようなグローバルな環境も、今回のMOU締結を後押ししたかもしれません。

宇宙に限らず、日本国内だけで止まるスタートアップビジネスはもはやほとんどありません。イギリスの国家施策とも言えるCatapult社のプラットフォームとの連携は、インフォステラの事業をさらに加速していきそうです。

今週の週刊宇宙ビジネスニュース

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