ニュース
宇宙資源採掘を構想するAstroForge、小惑星を観察する宇宙機をIntuitive Machinesの月着陸船と相乗りで深宇宙へ【宇宙ビジネスニュース】
【2023年1月30日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
1月24日、小惑星の資源採掘を構想するAstroForgeが、小惑星を観察する宇宙機「Brokkr-2」を輸送する契約をIntuitive Machinesと締結したことを発表しました。
AstroForgeは2022年に設立されたアメリカのスタートアップです。5月にはシードラウンドで1300万ドルを調達しました。2023年4月にはSpaceXのFalcon9ロケットで打ち上げられるOrbAstroの衛星を利用して、資源採掘に向けた技術を実証する予定です。
Intuitive Machinesは月面着陸船の開発を手掛けていて、NASAの商業輸送サービス(CLPS)にも採択されている企業です。2023年後半に予定されている2回目の月面着陸船の打ち上げで、ロケットから切り離された後に、相乗りするAstroForgeのBrokkr-2を専用のアダプタで深宇宙へと展開させます。
AstroForgeの共同創業者兼CEOのMatt Gialichさんは、Intuitive Machinesのサービスについてこのように述べています。
「Intuitive Machinesの費用対効果の高いライドシェア(相乗り)は、このような機会を可能にし、新たに誕生しつつある月・地球間の経済の完璧な例となります」
宙畑編集部のおすすめ関連記事
ニュース
宙畑編集部
月面探査車YAOKIを開発するダイモン、月輸送企業Intuitive Machinesと契約。23年後半に月面へ。OEM事業も開始【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
月面着陸船の開発を手掛けるIntuitive MachinesがSPAC上場へ。「3年で事業計画を黒字化する資金を確保」【宇宙ビジネスニュース】
今週の宇宙ニュース
ニュース
宙畑編集部
Space BD、芸術家のアート作品をISSの設備で宇宙空間にさらす計画を発表。地球帰還後はNFT化する予定も【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
大型ロケット「DECA」開発計画を発表。インターステラテクノロジズが再使用技術で「一桁安い価格」目指す【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
ワープスペースがドイツ発ベンチャーMynaricの光通信端末を採用。中継衛星3機に搭載予定【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
日米「宇宙協力に関する枠組協定」に署名。機関間の協力活動が迅速・効率化【宇宙ビジネスニュース】
参考
Intuitive Machines Announces Agreement to deliver AstroForge Asteroid Mining Payload to Deep Space