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ispaceの月着陸船が月周回軌道に到達。「技術能力と運用能力を実証」4月末に月面へ【宇宙ビジネスニュース】
【2023年3月27日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
3月21日、月面探査を計画するスタートアップispaceが2022年12月に打ち上げ、現在も航行中の月面着陸船(ランダー)が月周回軌道に到達したことが発表されました。
今回の月周回軌道への投入成功について、ispaceはプレスリリースでこのように述べています。
「今回ランダーを予定通り月周回軌道に投入することが出来たことにより、ispaceが、ペイロードを月周回軌道へ輸送するための技術能力と運用能力を備えたサービス・プロバイダーであることが実証されたと言えると考えており、ispaceの事業モデルであるペイロード輸送サービス構築に向けた、重要なマイルストーンを達成したと捉えています。」
ispaceは月面ランダーの打ち上げから月面着陸、着陸後の安定状態の確立までを10段階のマイルストーンで設定しています。今回成功が発表された月周回軌道への到達は、Success7に当たります。
次のマイルストーンであるSuccess8は、着陸シーケンスの前に計画されている月周回軌道上での全ての軌道制御マヌーバの完了です。完了を確認した後、2023年4月下旬頃に発表される予定だといいます。4月下旬頃に予定されている月面着陸に向けて、着々と運用が進んでいます。
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