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衛星との常時接続が可能に。QPS研究所と通信衛星企業が衛星間データ中継システムの初期実証運用に成功【宇宙ビジネスニュース】

【2023年7月31日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

7月26日、小型SAR衛星コンステレーションを構築するQPS研究所が、2023年6月に打上げたQPS-SAR6号機「アマテル-Ⅲ」に搭載したIDRS(Inter-satellite Data Relay System,衛星間データ中継システム)サービスの初期実証運用が成功したことを発表しました。

一般的な衛星と地上システムが通信できるのは地上局の上空を通過するときですが、
IDRSサービスが本格的に導入されると、QPS研究所は衛星との常時接続が可能になり、高品質なSAR画像を迅速かつリアルタイムに運用できるようになります。

QPS-SAR6号機に搭載されたIDRSサービスを開発したのは、通信衛星ソリューションのリーディングカンパニーであるAddvalue Innovationです。同社のIDRSサービスは現在Viasatが運営する静止軌道(GEO)衛星のコンステレーションと地上インフラを活用して、高度1000kmまでのすべての軌道傾斜角で地球低軌道(LEO)衛星向けのデータ接続と転送サービス提供を実現しています。

これまでに小型SAR衛星コンステレーションを運用するアメリカのCapella SpaceもAddvalue InnovationのIDRSサービスを導入した実績があります。

QPS研究所は7月13日にはQPS-SAR 6号機によるファーストライトの公開、7月21日にはQPS-SAR 6号機に搭載した軌道上画像化装置により、SARデータの軌道上での画像化に成功したことを発表するなど、QPS-SAR 6号機の運用を通じて様々な実証を成功させています。

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参考

IDRS™通信技術、小型SAR衛星「QPS-SAR」での初期実証運用に成功

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