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衛星通信に用いる周波数の取り合いが訴訟に発展する恐れ【週刊宇宙ビジネスニュース 2/4~2/10】
一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届けする連載「週刊宇宙ビジネスニュース」は毎週月曜日更新!
周波数の割り当てについてアメリカで発生しているニュースです。
衛星と地上の間の通信を行うための周波数について、同じ周波数をみんなで同時に使うと混線してしまうため、誰がどの周波数を使うのか国際的な調整が行われ、使用されています。
主に衛星放送に用いられるCバンドという周波数の帯域について、FCC(連邦通信委員会)が利用者の再割り当てを行おうとしていることに、衛星通信各社で組まれるアライアンスが猛反発し、訴訟も辞さないと表明しています。これによって、5Gネットワークの展開が遅れる恐れがあるとのことです。
周波数の分配に関する問題は、割り当てられる数が有限にも関わらず、今後衛星が数多く打ち上げられることが計画されている中で避けては通れない問題です。
技術的には周波数調整の不要な光で通信を行う光通信が検討されています。光通信については、今月スカパーも参入を表明しました。しかし、雲があるときには使えないなど実利用に向けては課題も多く、根本的な打開策は見つかっていないのが実情です。
利用者同士で限りある周波数をフレキシブルに融通しあえるような技術的、制度的な施策が必要かもしれません。
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