宙畑 Sorabatake

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アクセルスペースGRUS初号機、初画像公開【週刊宇宙ビジネスニュース 3/11~3/17】

一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届けする連載「週刊宇宙ビジネスニュース」は毎週月曜日更新!

GRUS初号機の初画像(羽田空港) Credit : Axel space

2019年3月11日、日本の代表的な宇宙ベンチャーの一つであるアクセルスペースの最新の超小型人工衛星「GRUS初号機」の初画像が公開されました。

同社は2013年に「WNISAT-1」を、2014年に「ほどよし1号機」を、2017年に「WNISAT-1R」を2018年にはJAXAから委託を受けた「RAPIS-1」打ち上げており、今回の「GRUS初号機」で5機目となります。

GRUS初号機は解像度2.5mと従来の同社の衛星の中で最も高く、公開された写真をみても飛行機一つ一つや道路に書かれた線まではっきりと見て取れます。

同社はこのGRUS初号機を皮切り、毎日全地球観測インフラAxelGlobeのサービスを開始する予定であり、サービスインは2019年5月頃を予定しているとのこと。また、追加の2機(と福井県民衛星1機)を2020年4月以降にロシアのロケットで打ち上げることも発表しています。

今回のニュースで気になったのは、打上げから初画像撮影までにかかった時間です。
人工衛星の場合、地上のカメラ異なりすぐに撮影を開始できるわけではなく、チューニングなどを行う必要があるため、初画像の撮影までには時間がかかります。

今回のGRUS初号機は2018年12月27日に打ち上げられていますが、初画像が撮影されたのは2019年3月2日で、65日かかっています。

近年の世界の衛星の初画像撮影までにかかった時間を調べてみた結果が以下の通りです。

初画像取得までにかかった日数 Credit : sorabatake

10日以内で初画像を撮影する衛星が多い中で、GRUS初号機はやや時間がかかったと言えそうです。

衛星が初画像取得までにかかった時間は、衛星がサービスを提供できる(画像を撮影できる)時間に直結する重要なポイントです。

超小型衛星の寿命は平均的なもので3~5年程度ですから、2ヶ月サービスが開始できない場合、3~5%収入見込みが減るとも言えます。超小型衛星自身の価格が数億円と言われていますので、およそ1000万円程度に相当します。

すでに海外の宇宙ベンチャーが地球観測サービスを展開している中で、アクセルスペースは2019年5月頃にサービスインを予定しており、追いかける側の利点を活かしてより良いサービスを提供できるのか、どのような形のビジネスモデルなのか注目が集まります。

今週の週刊宇宙ビジネスニュース

参考文献

GRUS初号機のファーストライト画像を公開/AXEL SPACE

SkySat-3 First Light/ Terra Bella Blog

First Radar Image from ICEYE-X2 Published Only A Week After Launch/ICEYE

Commissioning the World's Largest Satellite Constellation/Planet Labs

SSTL releases first images from S-Band Synthetic Aperture Radar satellite, NovaSAR-1/SSTL

ICEYE's 'suitcase space radar' returns first image/BBC

DigitalGlobe’s WorldView-4 sees first light/Google Earth Blog

衛星画像のサンプル(ASNARO-1)/経済産業省

SENTINEL-2 DELIVERS FIRST IMAGES/ESA

First photo taken by KhalifaSat presented/GULF NEWS

「WNISAT-1R」ファーストライト画像を公開/AXEL SPACE

High resolution radar imaging of urban areas/echnische Universität München

The first three images from COSMO-SkyMed 3/ASI

NEC、高性能小型レーダ衛星「ASNARO-2」の撮影画像を公開/NEC

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