Telesatがオンタリオ州政府と提携しデジタルデバイドの解消へ【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/8/2〜8/8】
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Telesatがオンタリオ州政府と提携しデジタルデバイドの解消へ
カナダの通信衛星企業であるTelesatがカナダのオンタリオ州政府と提携し、8700万ドル(約96億円)の出資を受けることを発表しました。
今回の提携は、オンタリオ州のデジタル・デバイド(情報格差)の解消が目的で、オンタリオ州は5年間にわたりTelesatの地球低軌道ネットワークである”Telesat Lightspeed”のブロードバンドサービスを専用で利用可能となります。地元のインターネットサービスプロバイダーは、Telesatのサービスに割引料金でアクセスできるようになります。
また、今回の提携の一環としてTelesatはオンタリオ州を拠点とするスタッフを約35%増員し、1600万ドル(約18億円)の設備投資を行う予定です。
TelesatのCEOであるDan Goldberg氏は、今回の提携に関して以下のコメントを出しています。
This partnership with the Government of Ontario will not only achieve the province’s goal of connecting everyone, regardless of where they live, to affordable high-speed Internet, but also positions Ontario at the forefront of the highly strategic New Space Economy through Telesat’s local investments in jobs and technology innovations.
(訳:今回のオンタリオ州政府とのパートナーシップは、住んでいる場所を問わず、誰もが手頃な価格の高速インターネットに接続するという同州の目標を達成するだけでなく、Telesatによる雇用と地域的な投資を通じて、オンタリオ州を民間宇宙ビジネスの最前線に位置づけるものになるでしょう。)
SpaceXのStarlinkをはじめ地球低軌道ネットワークサービスが複数登場するなか、Telesatが州政府と連携してどのような価値を提供していけるか楽しみです。