宙畑 Sorabatake

ニュース

小型SARベンチャーSynspective、3号機にあたる「商用試作衛星」を2022年に打ち上げ。その目的は【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/9/13〜9/19】

一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届けする連載「週刊宇宙ビジネスニュース」は毎週月曜日更新!

9月16日、小型SAR衛星コンステレーションの構築を進めるSynspectiveが3号機「StriX-1」を2022年中頃に打ち上げる計画を発表しました。

Synspectiveは2018年創業のベンチャー企業です。2020年12月に実証衛星1号機「StriX-α」をRocket LabのElectronロケットで打ち上げました。2号機「StriX-β」は、相乗り打ち上げの仲介を行うExolaunch と契約により、ロシアのSoyuz-2ロケットで2021年中に打ち上げられる予定です。同機では地表のミリ単位の変動を検出する干渉SAR実証を目標としています。

今回発表された3号機「StriX-1」は、商用試作衛星です。Synspectiveの代表取締役CEOの新井元行氏は、この商用試作衛星について

「すでにリリース済みのインフラ開発・災害リスク対応のソリューションと併せて今後の事業拡大の基礎となるもの」

と説明しています。なお、「StriX-1」は2号機と同じく、Exolaunch と契約により、ロシアのSoyuz-2ロケットで打ち上げられるということです。

Synspectiveは2023年までに現在発表されている3機を含む6機、2020年代後半には30機のコンステレーション構築を目指しています。30機体制になると、世界のどの地域でも2時間以内の観測が可能になります。

衛星の観測技術が実証され、機数がさらに増えることで、社会のニーズに応えるソリューションの開発が進むのではないかと期待されます。

宙畑編集部のおすすめ関連記事

今週の宇宙ニュース

参考

小型SAR衛星3号機「StriX-1」のSoyuz-2ロケットによる 打ち上げに関してExolaunch社と契約を締結

小型SAR衛星(Synspective)

Share

衛生データに無料で触れる Tellusを試してみましょう 登録して使ってみる