Planetが次世代衛星群Pelicanを発表。分解能30㎝で同地点1日最大12回の観測実現へ【宇宙ビジネスニュース】
【2022年4月25日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
Planetが次世代衛星群Pelicanを発表。分解能30㎝で同地点1日最大12回の観測実現へ
多数の地球観測衛星を開発運用するPlanetが、次世代衛星群”Pelican”の詳細を発表しました。Pelicanは、Planetが現在21基で運用し分解能50cmの精度でデータを提供しているSkysatの能力を補い、さらに精度を向上させる衛星として2023年から打ち上げを開始し、合計32機となる予定です。
Pelican衛星の概要は以下の通りです。
・最大30cm分解能の高解像度データを提供
・合計32機の衛星から構成され、Skysat衛星の能力を補強
・同一地点を1日に最大12回撮像可能（中緯度では最大30回撮像予定）
・衛星画像を取得するまでの時間を短縮
Today, we unveiled details about Pelican, our next-gen high-resolution satellite constellation. With increased resolution, reduced latency, and more revisit rates than ever before, this constellation can help capture changing events as they unfold. https://t.co/yysKJMQxPg pic.twitter.com/mQMlUwp9AC
— Planet (@planet) April 21, 2022
分解能30cmの衛星というと、Maxar Technologiesが運用しているWorldView-3に代表されるように、世界最高レベル分解能になります。このような高分解能と高頻度な撮像能力は、不安定な紛争地域や、空間的・時間的に急速に広がる火災や嵐といった自然災害などの撮像に期待されています。
Planetの共同創業者兼CEOであるWill Marshall氏は、今回の発表について以下のコメントを発表しています。
We have designed our next generation ‘Pelican’ fleet to meet the evolving needs of customers who want real-time information about global events as they unfold – from floods and wildfires to political conflicts and threats to human rights.
（訳：私たちは、洪水や山火事から政治紛争や人権への脅威まで、世界で起きているリアルタイムな情報を知りたいという顧客の進化するニーズに応えるため、次世代衛星 “Pelican “を設計しました。）
Planetが高頻度で提供する30cm分解能画像が、世界中で起きている事象を正しく捉え私たちの生活をより便利にする未来が楽しみです。
