ニュース 2022/5/16

英国初の商業打ち上げに英国国防省と米国家偵察局(NRO)らが共同開発の衛星が搭載【宇宙ビジネスニュース】

【2022年5月16日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

5月10日、イギリス国防省とアメリカ国家偵察局(NRO)らが共同で開発した2機のキューブサット衛星が2022年夏に予定されているイギリス初の商業輸送となるVirgin Orbitのロケットに搭載されて打ち上げられることが発表されました。

イギリスでは南西部のコーンウォールにスペースポートを建設しています。空中発射小型ロケットを運用するアメリカのベンチャー企業Virgin Orbitは、これまでカリフォルニア州にあるモハーヴェ宇宙港から衛星を打ち上げていましたが、イギリスにも打ち上げ拠点を拡大しようと調整を続けてきました。

2020年6月には、アメリカ企業がイギリス内のスペースポートからの打ち上げを可能とする協定を締結したことを2カ国間で発表しています。

NROのディレクターであるクリス・スコローズ博士は、

「西ヨーロッパからの初の商業ロケットの打ち上げという、新たな先駆的な試みに参加できることを嬉しく思います」

とコメントしています。NROは近年、民間の企業から衛星データを購入するなど、民間企業との提携を進めています。NROのフレキシブルな体制は、各国の宇宙関連事業者にとって見過ごせないものとなりつつあります。

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