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Tellusと欧州のCopernicus、衛星データの相互利用に向けた取決め合意。ベルギーで開催のEU宇宙政策対話で【宇宙ビジネスニュース】
【2023年2月13日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
1月17日、ベルギー・ブリュッセルで開催された第5回日EU宇宙政策対話において、経済産業省と欧州委員会 防衛産業・宇宙総局は「衛星データの相互共有・利用促進のための協力取決め」に署名しました。
宙畑メモ EU宇宙政策対話
日本とEUの多くの関係省庁・機関が参加して,日EU間の宇宙協力を強化するため、民生分野と安全保障分野にまたがる双方の取組に関する情報交換や両者間での協力の可能性などに関する議論を行います。
第一回目の会合が2014年10月に開催されて以来、1〜4年ごとに開催されています。
今回署名された取決めには、以下の2項目が協力内容として盛り込まれています。
1.衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」と欧州委員会が運営する「Copernicus(コペルニクス)」の間で、衛星データの相互利用を可能とするためのデータ連携を行う。
2.海洋・沿岸地域のモニタリングや気候変動対策、水資源管理、災害リスク軽減など、様々な分野において衛星データの共同利用とサービス開発を促進するためのデータ処理を行う。
今後は、同取決めで定めた協力を実現するために、日欧間で「技術的運用取決め」への署名に向けた議論が進められます。
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