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米情報機関を統括する国家情報長官、デブリの検出や追跡技術の強化を図る研究契約を4社・団体と締結【宇宙ビジネスニュース】
【2023年8月7日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
8月1日、アメリカの情報機関を統括する国家情報長官の情報高等研究計画活動(Intelligence Advanced Research Projects Activity,通称IARPA)が小型のスペースデブリの検出や追跡技術を強化する「Space Debris Identification and Tracking(通称SINTRA)プログラム」を開始しました。
今回SINTRA研究契約を獲得したのは、A-Tech、Advanced Space、SRI International、ウェストバージニア大学Research Corporationの4社・団体です。試験・評価チームには、マサチューセッツ工科大学・リンカーン研究所、海軍研究所、ロスアラモス国立研究所、ジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所で構成されています。
現在のスペースデブリ監視システムは、10cm以上のデブリの追跡・監視、または1mm以下のデブリの分布モデルの作成が可能です。
SINTRAプログラムでは、それぞれのシステムのギャップを埋める研究や地上のレーダー、追跡衛星、光学センサなど、既存の小型デブリの追跡能力の強化などのイノベーション創出を目指しています。SINTRAプログラムは4年間にわたって実施されます。
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