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OneWebの通信衛星コンステレーションが合計288機に。さらに最新の衛星通信端末を発表【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/8/23〜8/29】

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OneWebの通信衛星コンステレーションが合計288機に。さらに最新の衛星通信端末を発表

通信衛星コンステレーション事業に挑むOneWebの小型通信衛星が、8月22日にバイコヌール宇宙基地からSoyuz-2.1bにて打ち上げられ、無事に軌道投入に成功しました。同社の衛星の打ち上げは今回で9回目で、軌道上にある小型通信衛星は合計288機となりました。

OneWebの創業者兼CEOであるNeil Masterson氏は、今回の打ち上げについて以下のコメントを出しています。

This success is down to our talented team and partners around the world, who continue to work relentlessly every day to deliver OneWeb’s constellation and bring connectivity to those in the hardest to reach places.
(訳:今回の成功は、OneWebの通信衛星コンステレーション網を完成させ電波の届きにくい場所にいる人々にインターネット接続を提供するために、日々絶え間ない努力を続けている有能なチームと世界中のパートナーのおかげです。)

また、OneWebは8月24日に最新のユーザー端末を発表しました。OW1ターミナルと命名された端末は、OneWebが提供する衛星ブロードバンドをさまざまな環境で提供するための機器です。ターミナル機器の中心となるフラットパネルアンテナは、基本的な取り付けと配線の技術があれば簡単に設置でき、50x43x10cm・約10kgとブリーフケースほどの大きさになるとのことです。

2020年3月に一度破産した後、新たな株主のもとで着実に衛星打ち上げに取り組んでいるOneWeb。着実にコンステレーション網の実現に向けて歩んでいます。

OneWebの通信衛星を搭載したSoyuz-2.1bが射場に運搬される際の様子 Credit : Roscosmos, TsENKI

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