宙畑 Sorabatake

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Voyager Spaceらが開発する商業宇宙ステーション「Starlab」にAirbusが参画。ESA加盟国へのサービス提供目指す【宇宙ビジネスニュース】

【2023年1月9日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

1月4日、商業宇宙ステーション「Starlab」を開発するVoyager Spaceは、ヨーロッパの大手航空宇宙企業Airbus Defence and Space(以下Airbus)と、Starlabの開発および運用で提携したことを発表しました。

Starlabは、Voyager SpaceとNanoracks、Lockheed Martin が開発する宇宙ステーションで、2021年10月に構想が発表されました。微小重力環境を活かした科学実験や技術調査などを実施できるように設計されています。

同年12月にはNASAが商用宇宙ステーションを開発する民間企業を支援する「Commercial Destinations Free-Flyer」プログラムで1.6億円を獲得しました。Starlabは、2028年に打ち上げられ、初期運用が始まる予定です。

今回発表された提携により、Airbusは宇宙飛行士が科学実験を行う軌道上実験室を設計するための専門知識を提供し、サポートします。

Voyager Spaceの会長兼CEO、ディラン・テイラー氏は

「このパートナーシップは、Commercial Destinations Free-Flyerプログラムの国際的なパートナーを巻き込むという点でユニークなものです。エアバス社との協力により、我々はStarlabのエコシステムを拡大し、欧州宇宙機関(ESA)とその加盟国の宇宙機関がLEO(地球低軌道)で微小重力研究を継続するためのサービスを提供します」

と述べています。

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参考

Voyager Space and Airbus Announce International Partnership for Future Starlab Space Station USA

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