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宇宙から船をモニタリング! 高分解能衛星データを用いた画像解析コンテスト始まる

第2回「Tellus Satellite Challenge」がテーマの解禁とともにスタート!今回のテーマは「高分解能光学衛星データを用いた水域における船舶検出」です。

賞金総額200万円の衛星データ解析コンテスト「Tellus Satellite Challenge」の第1回入賞者の発表が行われた12月18日から早1カ月。

第2回「Tellus Satellite Challenge」がテーマの解禁とともに本日よりスタートしました!

今回のテーマは「高分解能光学衛星データを用いた水域における船舶検出」 。それっていったい何をするの?何の役に立つの?など、コンテストの概要と意義を、テーマについてひとつずつ読み解きながら本記事で紹介します。

高分解能光学衛星データ「ASNARO-1」の分解能は0.5m以下!

まずは「高分解能光学衛星データを用いた水域における船舶検出」の高分解能光学衛星データという部分について。

今回使用する衛星データは「ASNARO-1」のデータです。現在無料で一般のユーザーが利用できる衛星データの分解能は最も高分解能のもので10m程度。

それに対して今回の「ASNARO-1」の分解能は0.5m以下ということで、第1回コンテストの授賞式が行われた12月18日のイベントで、第2回コンテストにて使用されることが発表された際、期待の声が上がっていました。

実際に0.5mで何が見えるかというと、車も認識できるレベルの分解能になります。 Credit : sorabatake

国土面積61位の日本、領海も含めたランキングは世界第8位!

次に「水域」という点について考えてみます。

日本は国土面積が世界第61位と狭く、農業においては、衛星データの広域性というメリットを他国と比較して活かしにくい国と言えます。

一方で、領海含む排他的経済水域の広さは世界で第8位。日本×海で衛星データ利用の可能性はまだまだ眠っていると期待の声も多く上がっています。

実際に、SPACETIDE代表理事を務められているATカーニーの石田さんも、7月31日に行われたTellusのイベントで登壇された際、海運に注目されていました。

そして、今回のコンテストで賞金を競うのは「船舶検出」となっています。

コンテストが求める船舶検出とは

今回のテーマで言う船舶検出は「船舶が静止しているかどうかの動きの判定や船種の識別」をするアルゴリズム精度向上のチャレンジ。

衛星データから見える船は動いているのか、止まっているのか、そしてそれは艀(重い貨物を積んで航行するために作られている平底の船舶)なのか否か…。

以下画像はTellusのβ版で確認できるAVNIR-2の衛星データで築地市場を見たもの。

Credit : さくらインターネット

10mの画像だと動いているか動いていないかは船の軌跡で分かりそうですが、その種類まで判別するのは難しそうです。

また、分解能10mだと小さい船は見えていない可能性が大いにありえます。

ぜひ、分解能0.5m以下の衛星画像を興味本位でもご覧いただければと思います。

船舶検出アルゴリズム精度向上への期待

さて、ここまで第2回「Tellus Satellite Challenge」のテーマである「高分解能光学衛星データを用いた水域における船舶検出」について説明してきましたが、果たしてこのアルゴリズムの精度が向上することで、どのような価値が生まれるのでしょうか。

ひとつは、「不審な船舶の検出による水運・漁業の安心安全」です。コンテストの概要にもありますが、周囲を海に囲まれた日本において、海域・水上における船舶活動の網羅的な把握をすることは、水運・漁業などの産業活動や安心・安全につながります。

もうひとつ期待されていることは「さらなる船種や船籍などの詳細な識別への発展」です。今回のコンテストでは通常の船舶か艀か、のみですが、よい結果が得られた場合、不審船の船籍まで特定できるようになり、より素早い対応を行うことができるようになります。

また、コンテストの概要では述べられていませんが、「小売店の駐車場の車の数を衛星データで数えて売り上げを予測する」という事例のように、「各国の船舶の動きを衛星データで把握し、各国の貿易情報を把握する」ということもできるかもしれません。

いずれにせよ、今回のコンテストによって、アルゴリズム精度が向上することは日本にとっても意義深いものになるでしょう。

コンテストの要項

第2回「Tellus Satellite Challenge」 Credit : SIGNATE

それでは最後にコンテストの要項を紹介します。

コンテストに参加するには、第1回同様、スキルが必要となりますが、参加費用は無料。

賞金は第1回同様、1位の方には100万円。2位には60万円、3位には40万円の懸賞金があります。

開催期間は、1月18日から2月14日までとなっています。第1回のチャレンジをされた方もそうでない方も、ぜひ挑戦してみてください!

コンテストの詳細は以下でご覧いただけます。

The 2nd Tellus Satellite Challenge