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中国の民間初。天兵科技が液体推進ロケットの打ち上げ成功。地球観測衛星を軌道投入【宇宙ビジネスニュース】
【2023年4月10日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
4月2日、中国の航空宇宙企業・北京天兵科技有限公司(英名Space Pioneer 以下、天兵科技)は、小型の地球観測衛星を搭載した天龍2号の打ち上げを成功させたことを発表しました。
中国において、液体推進ロケットの商業打ち上げが成功したのは今回が初。天兵科技は「中国の商業宇宙飛行が固体推進ロケットから液体推進ロケットへと飛躍する新時代を切り開きました」と述べています。
宙畑メモ 液体推進ロケット
液体推進ロケットは、固体推進ロケットと比較してシステムが複雑ではあるものの、ロケット自体で精密な軌道投入が可能となり、衛星自身が軌道調整をする量が少なくなるため、衛星に優しいロケットと言えます。
宇宙ビジネス
宙畑編集部
今後のロケットの市場を取るのは固体推進か液体推進か?
また、天兵科技は天龍2号の開発にあたり、中国航天科技集団公司(CASC)らの支援を受けており、プレスリリースでは感謝の意を表しています。
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