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前澤友作さん、Starshipで行く月周回渡航「dearMoon」を中止。実現の見通しが立たず【宇宙ビジネスニュース】

【2024年6月3日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

6月1日、ZOZO創業者の前澤友作さんが進める、民間人による月周回渡航を目指す「dearMoon」は、プロジェクトを中止することを発表しました。

dearMoonは、世界中のアーティストとともに前澤さんがSpaceXの新型宇宙船Starshipで約1週間の月周回渡航を行うというもの。2018年に発表され、2021年に参加者の募集が実施されると249カ国の国と地域から約100万件の応募があり、DJ /プロデューサーのスティーヴ・アオキさんやミュージシャンのチェ・スンヒョンさんら8人のクルーと2人のバックアップクルーが選ばれました。

当初の計画では2023年内の打ち上げを目指していましたが、Starshipは試験飛行を重ねているものの、現時点で有人飛行が可能な段階にまでは至っておらず、予定通りのdearMoonプロジェクトの打ち上げは叶いませんでした。

dearMoonはプレスリリースで「近い将来における実現の見通しも不明瞭であることから、苦渋の決断ではありますが、やむをえず本プロジェクトを中止することと致しました」と説明しています。

SpaceXはこれまでにStarshipの飛行試験を3回実施し、4回目の飛行試験は6月初旬に行われる見込みです。また、Starshipはアルテミス計画の最初の月面着陸ミッション「アルテミスⅢ」で着陸システムとしてNASAに選定されているほか、商業宇宙ステーション「Starlab」の打ち上げにも選定されています。

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参考

プロジェクト中止のお知らせ

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