SESとAWSが提携。通信衛星事業者とクラウドベンダーのパートナリングが事業拡大の鍵か【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/6/14〜6/20】
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6月17日、ルクセンブルクの衛星通信会社SESは、Amazon Web Service(AWS)の「Direct Connect Delivery Partner program」に参加したと発表しました。
SESの中軌道(MEO)と静止軌道(GEO)衛星による通信で、顧客の環境とAWSのデータセンターを接続することで、顧客は僻地からであっても、直接AWSのサービスに直接接続できるようになります。また、SESの衛星通信は、ネットワーク障害が起こった際の冗長構成として機能するとのことです。
SES NetworksのCEOであるHemingway(ヘミングウェイ)氏は、プレスリリースで
「AWSとのパートナーの地位を獲得したことは、お客様に複数のクラウドプロバイダーへの直接アクセスを提供し、柔軟性を提供するという、当社のクラウドファースト戦略における新たなマイルストーンの達成を表します」
とコメントしています。
SESは、衛星からクラウドに直接データを転送できる、マイクロソフトのサービス「Azure Orbital」とも提携しています。ヘミングウェイ氏のコメントからも、通信衛星事業者がクラウドベンダーとのパートナリングを意識していることがわかります。
また、Amazonは、独自の通信の衛星コンステレーション「Kuiper」の構築を計画していて、2020年7月にはFCCによる打ち上げ許可を得ています。
今後、その他の衛星通信事業者とクラウドベンダーがどのような動きを見せるかにも注目していきたいです。
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参考
SES Expands Cloud Leadership as Amazon Web Services Direct Connect Partner
Amazon receives FCC approval for Project Kuiper satellite constellation