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ElevationSpaceとJAXAが共創。地球低軌道からの再突入・回収技術を獲得へ【宇宙ビジネスニュース】
【2023年5月1日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
4月27日、ElevationSpaceとJAXAは、地球低軌道からの物資回収に関する事業共創を開始したと発表しました。この取り組みはJAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)の枠組みのもとで実施されます。
ElevationSpaceは、人工衛星内で実験を行う宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」の開発を進めるスタートアップ企業です。ELS-Rは2025年に技術実証機の打ち上げを予定しています。
今回の共創ではELS-Rの設計や開発、運用ノウハウを活用し、地球低軌道拠点からの再突入・回収システムなどの検討を行うということです。
またJAXAは宇宙ステーション補給船「こうのとり」7号機に搭載されていた小型回収カプセルの物資回収技術の実証に成功しています。この実証で得られた知見を活かして、ELS-Rの開発支援などを行います。
今回の共創はJAXAにとって将来必要となる再突入機の大型化や有人化に繋がるものです。
JAXAとElevationSpaceが共創する背景には、宇宙空間で実験した物資を地球へ帰還させる「帰りの便」の機会や頻度が限られていることにあります。また今後も微小重力下での実験が盛んになっていくと見込まれており、「帰りの便」の需要が高まっていくと予想されます。
ElevationSpaceの代表取締役CEO小林稜平さんは、
「小型衛星での再突入技術は日本が世界に誇れる技術であり、日本の競争力強化のためには欠かせない技術だと考えています」
とコメントしています。
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