直感的な操作で土地被覆分類図を作成できるプラットフォームが誕生。マイクロソフトらが共同で開発【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/5/17〜5/23】
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Development Seedとマイクロソフト AI for Earthは、土地被覆分類図を作成するプラットフォーム「PEARL」を実験的に開始したと発表しました。Development Seedは地球観測データをクラウド上で解析するデータサイエンス事業を中心としたデータ解析企業です。マイクロソフト AI for Earthは、地球の環境問題の解決に取り組む人々に マイクロソフトのクラウドと AI ツールを提供する枠組みです。
「PEARL」は、土地被覆分類図の作成にかかる時間を大幅に削減することで、科学者や研究者の研究課題を支援することを目的に開発されました。
宙畑メモ 土地被覆分類図
地表の土地利用の様子を分類したもの。植生調査や森林管理などに利用されています。
衛星データを使った土地被覆分類図の作成は、教師データを用意して学習させるなど、教師あり学習を行うことが一般的です。この場合、教師データとなる土地の分類データを自分で用意する必要があります。教師なし学習の場合でもデータと解析環境を自分で用意して解析を行う必要がありました。
今回発表された「PEARL」では、ブラウザ上でマウスで場所を選択するだけで、直感的な操作でこの土地被覆分類図の作成を行うことができるようになっています。
現在は米国・農務省の「National Agriculture Imagery Program」のデータを利用しているため、対象となる範囲は米国に限られています。
次回のアップデートでは、欧州の「Sentinel-2」データを利用して世界中をカバーする予定とのことです。
マイクロソフトは衛星からのデータのダウンリンク・データ処理を行うことができるAzure OrbitalというGSaaS(Ground Station as a Service)も提供しており、衛星データを利用したソリューション開発が進むことで、総合的な付加価値を出すことが可能になっていきます。
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参考
Introducing PEARL — AI Accelerated Land Cover Mapping Platform