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ispaceの着陸船、2022年の打ち上げに向けた最終段階へ【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/7/12〜7/18】

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月面探査を計画するispaceが、2022年に打ち上げる予定のランダー(着陸船)の熱構造モデルの環境試験を完了させ、フライトモデルの組み立てを開始したことを発表しました。

宙畑メモ フライトモデル
フライトモデルは実際に打ち上げるモデルのことです。衛星製造においては、熱構造モデルや電気モデルなど、それぞれの試験をするために必要な機能を搭載した機体をいくつか製造します。

プレスリリースによると、ランダーの組み立ては打ち上げに向けての最終段階で、今後はドイツにあるアリアングループの施設で本格的な作業を行うということです。その後、ランダーは米国に輸送され、SpaceXのファルコン9で、月へと打ち上げられる予定となっています。

このランダーには、JAXAとソニー、タカラトミー、同志社大学が共同で開発する「変形型月面ロボット」が搭載されます。

さらにispaceは、2023年に自社のローバーを搭載したランダーを打ち上げて、月面探査を行う計画を発表しています。

同社は2007年に始まった、民間企業による月面探査レースへの出場がきっかけとなり創業したベンチャー企業です。日本の宇宙ビジネス企業の草分け的存在であるispaceの活動には、産業界からの注目が集まりそうです。

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参考

ispace、ランダー(月着陸船)の熱構造モデル環境試験をクリア 2022年 の打ち上げに向け、フライトモデルの組み立てを開始

有人与圧ローバの実現に向けた変形型月面ロボットによる月面データ取得の実施決定について

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