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Astraが米国宇宙軍から打ち上げ契約を獲得。上場後初の商業打ち上げへ【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/8/2〜8/8】

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Astraが上場後初の商業打ち上げ契約を獲得

2021年の7月1日にNASDAQ市場へ上場したAstra Space, Inc.が、米国宇宙軍と打ち上げ契約を締結し、上場後初の打ち上げに挑むことを発表しました。

 今回の米国宇宙軍との商業打ち上げは、米国防総省(DoD)の国防イノベーション部門(DIU)のOther Transaction Agreementを通じた契約であり、宇宙テストプログラム(STP-27AD1)のペイロードを打ち上げます。

打ち上げは、2021年8月27日から9月11日の間にアラスカ州コディアックのPacific Spaceport Complexから実施される予定です。

米国国防総省の軌道上実験プログラムのディレクターであるColonel Carlos氏は今回の契約について以下のコメントを出しています。

We are thrilled to partner with Astra on this mission and believe this showcases critical low-cost, mobile and responsive launch capability.
(訳:このミッションでAstraと提携できたことを嬉しく思い、Astraのロケットが低コストで機動性のある打上げ能力を示すものだと信じています。)

まだまだ商業打ち上げの経験が乏しいロケット企業にとって、新規打ち上げ契約を獲得していくことは困難です。従って今回のように、国の組織が積極的に民間ロケット企業に発注することは、新興ロケット企業の育成に重要です。

また宇宙ビジネスに限らず、政府が民間企業へ一定の調達を行うことを”アンカーテナンシー”と呼び、産業振興においては非常に大事な概念です。現在は安定した商業打ち上げを実現しているSpaceXも、創業初期の頃はNASAが一定の調達を行うことで打ち上げ経験をこなし、今に至っています。

宙畑メモ:アンカーテナンシー

アンカーテナンシーとは、民間の産業活動において政府が一定の調達を補
償することにより、産業基盤の安定等を図ることです。
※定義は、文部科学省の用語集から引用

創業後わずか4年で宇宙空間への到達を果たし、2021年に上場企業となった小型ロケット企業Astra。商業打ち上げの実績を重ねていくAstraの今後の歩みに注目です。

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