PlanetがGoogleと提携。Google Cloudを活用したソリューション開発へ【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/8/16〜8/22】
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PlanetがGoogleと提携。Google Cloudを活用したソリューション開発へ
地球観測衛星コンステレーションを開発するPlanet(NYSE:PL)がGoogle LLCと提携し、Google Cloudのクラウドを活用した共同ソリューションの開発に着手すると発表しました。
Today we announced our expanding partnership with @googlecloud! Under this agreement, Planet customers will be able to leverage Google Cloud’s global infrastructure to process large volumes of Planet data & inform business decisions. Learn more: https://t.co/fGJv7BjKyl#DMYQ pic.twitter.com/HmQ0xdFj5i
— Planet (@planet) August 18, 2021
150機以上のDove衛星(キューブサット)と21機のSkysat衛星(100kg級小型衛星)を運用するPlanetは、毎日テラバイト級の衛星画像を取得しています。今回の提携により、Planetの顧客はGoogle Cloudを活用して、大量の衛星データを処理することが可能となります。また、Planetは自社のデータ処理にも、Google Cloudを引き続き利用していくとのことです。
Planetのプロダクト開発部門長のKevin Weil氏は今回の提携について以下のコメントを出しています。
Planet customers want scalable compute and storage. Google Cloud customers want broader access to satellite data and analytics. This partnership is a win-win for both, as it helps customers transform their operations and compete in a digital-first world, powered by Planet’s unique data set.
(訳:Planetの顧客は、スケーラブルなコンピューティング及びストレージを求めており、Google Cloudの顧客は、衛星データ及び解析への幅広いアクセスを求めています。今回の提携は、Planetの衛星データを活用してデジタルファーストの世界で勝ち残っていく企業のビジネスを支援するものであり、双方にとってメリットがあります)
今年の5月には、SpaceXがGoogleと提携し2021年後半からStarlinkによる衛星通信を介してGoogle Cloudにアクセスすることが可能になると発表しました。(参考)
GoogleやAWSといったクラウドサービスを展開する企業が衛星データビジネスに参入する例が増加していますが、実際に衛星事業者のビジネスがどの程度拡大するのか注目です。