Planetが次世代衛星群Pelicanを発表。衛星サービスの迅速化へ【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/10/11〜10/17】
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Planetが次世代衛星群Pelicanを発表。衛星サービスの迅速化へ
多数の地球観測衛星を開発運用するPlanetが、次世代衛星群”Pelican”を発表しました。Pelicanは2022年に打ち上げられ2023年から画像を提供する予定です。
Pelicanは、Planetが現在21基で運用し解像度50cmの画像を提供しているSkysatを補完する衛星となる予定です。Skysatの解像度及び撮像頻度をアップグレードしつつ、画像取得までに要する時間の短縮を実現すると発表されています。Pelicanのアーキテクチャ(基本構造)は、2021年4月に発表したCarbon Mapperを参考にすることで、迅速に開発を進めているとのことです。
Planetの宇宙システム部門長であるJames Mason.氏は以下のコメントを出しています。
Pelican significantly advances Planet’s product suite with the highest temporal resolution and revisit times that we have ever offered, while dramatically reducing the time between tasking and receipt of an image.
(訳:Pelicanは、Planetの衛星コンステレーションを大幅に進化させこれまでにない高い時間分解能と撮像頻度を実現するとともに、タスキング[衛星への撮像の指示]から実際に画像を受信するまでの時間を劇的に短縮します。 )
また、Planetが展開する衛星ソリューションサービスであるPlanet Fusion Monitoringに、ESAが運用するSentinel-1のSARデータが追加されることも同時に発表されました。
現在、130基を超える地球観測衛星を運用し様々な衛星データソリューションも提供しているPlanet。同社の衛星画像は、農業・金融・エネルギーと幅広い産業で利活用されています。
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参考記事
Planet Introduces New High Resolution Pelican Satellites And Fusion With SAR