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KDDIらも参画、⽉⾯向け測位・通信技術開発検討の委託先として超小型衛星開発のアークエッジ・スペースが選定【宇宙ビジネスニュース】

【2022年1月17日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。

超小型衛星の開発を手掛けるベンチャー企業アークエッジ・スペースが、JAXAの公募型企画競争「『⽉⾯活動に向けた測位・通信技術開発』に関する検討」の委託先に選定されたことを発表しました。

⽉⾯活動に向けた測位・通信技術開発 Credit : 宇宙開発利用加速化戦略プログラム Source : https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/20211213-mxt_uchukai01-000019388_3.pdf

現在、アルテミス計画による月面開発や探査が本格化していくなか、日本が基盤整備に貢献し、リーダーシップを発揮していくという観点から、月面における測位・通信の在り方を早期に検討するとともに、コアとなる要素技術を獲得していく必要性が高まっています。

このような情勢の後押しもあり『⽉⾯活動に向けた測位・通信技術開発』は、「宇宙開発利用加速化戦略プログラム(通称スターダストプログラム)」のプロジェクトのひとつとして選ばれました。

宙畑メモ:宇宙開発利用加速化戦略プログラム(通称スターダストプログラム)
宇宙政策全体を俯瞰して戦略的に取り組むべきプロジェクトを特定し、関係省庁の連携や産学の多様なプレーヤーの参画の下で技術開発に取り組んでいく枠組みとして創設されました。

プレスリリースによると、アークエッジ・スペースは、ispace、AAI – GNSS技術士事務所、清原光学、KDDI、KDDI総合研究所、東京大学 大学院工学系研究科、三菱プレシジョンでコンソーシアムを組成しています。

アークエッジ・スペースとコンソーシアム各社は、2022年1月初旬から2022年3月まで、月探査における基盤となる測位・通信システムの総合アーキテクチャと月測位衛星システムや月-地球間の超長距離通信システムなどの開発計画を検討する予定です。

本プロジェクトでは、主担当庁である文部科学省がアーキテクチャ検討や実現手段、技術課題の整理を担当するほか、総務省は連携省庁として技術的な知見の提供や助言を行います。

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今週の宇宙ビジネスニュース

参考

JAXA「『月面活動に向けた測位・通信技術開発』に関する検討」の委託先に選定

宇宙開発利用加速化戦略プログラムに関する基本方針(案)

宇宙開発利用加速化戦略プログラム(スターダストプログラム)について

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