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NASAが次世代有人月面車の提案を募集。2029年のアルテミスⅤで使用。11月に契約締結予定【宇宙ビジネスニュース】
【2023年5月29日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
5月27日、NASAはアルテミス計画で宇宙飛行士が月の南極を探査する次世代有人月面探査車(Lunar Terrain Vehicle,通称LTV)の提案を募集することを発表しました。このLTVは2029年以降に予定されているアルテミスⅤで使用されます。
LTVの重要なシステムには、高度な電力管理や半自律走行、最先端の通信・ナビゲーションシステム、極限環境からの保護などが挙げられます。
また、探査車には、2人の宇宙飛行士を乗せることができ、科学探査をサポートするロボットアームや装置を搭載し、月の南極の気温に耐えられることが求められます。LTVを有人で使用する前には、月環境での実証が必要です。
また、提案企業には開発から探査車を月面に輸送するまでのエンドツーエンドのサービスを提供することが求められています。
NASAによると、LTVサービスの提案は7月10日が期限。契約締結は2023年11月の予定です。
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参考
NASA Pursues Lunar Terrain Vehicle Services for Artemis Missions