ニュース
創薬・再生医療、衛星放出…月周回有人拠点「Gateway」の利用アイディア、JAXAによるアンケート結果を公表【宇宙ビジネスニュース】
【2024年4月29日配信】一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを宙畑編集部員がわかりやすく解説します。
JAXAが実施した、月の近くを周回する月周回有人拠点「Gateway」の利用アイディアについてのアンケート結果が公表されました。
GatewayはISSの半分程度の広さの有人拠点です。2022年11月には、日本政府とNASAは、月軌道ゲートウェイに日本人宇宙飛行士が少なくとも一人搭乗することを取り決めました。
Gatewayは実験装置の搭載場所や電力、通信、宇宙飛行士の作業時間などがISSのように豊富でないことから、各国の提案をもとに協議しながら搭載装置を決めていくこととなっています。
2025年以降に打ち上げられる予定の初期モジュールの電気・推進エレメント(PPE)と居住・ロジスティクス拠点(HALO)には、船外に宇宙放射線環境計測装置、船外に宇宙天気観測機器が搭載されます。JAXAからは、船内の装置として超小型宇宙放射線線量計(JAXA PADLES/D-SPace)、および船外ではダストセンサ(LVDM)の提供が計画されています。
今回実施されたアンケートには、大学・研究機関や公的機関、企業などから111件の回答があり、創薬・再生医療、衛星放出、月面観測などでの利用への興味が高いことがわかりました。
宙畑編集部のおすすめ関連記事
ニュース
米国人以外で初、日本人宇宙飛行士2人が月面へ。日米両政府が合意。日本は与圧ローバーを提供【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
宙畑編集部
日本人宇宙飛行士の月軌道ゲートウェイ搭乗が決定。日本人初の有人月面着陸に向けて前進【宇宙ビジネスニュース】
今週の宇宙ニュース
ニュース
スペイン発ロケットベンチャー・PLD Spaceが約132億円を調達。工場の建設へ【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
世界初、近距離で撮影したデブリの画像が公開。アストロスケールの「ADRAS-J」ミッションで撮影【宇宙ビジネスニュース】
ニュース
情報通信研究機構(NICT)がインターステラテクノロジズに出資。宇宙分野のICT利活用拡大に貢献【宇宙ビジネスニュース】
ニュース