【地上・衛星データ42追加!】これまでTellusが行ったアップデートと施策まとめ
Tellusの正式サービスがリリースされてから1年が経とうとしています。本記事ではこれまでTellusに追加されてきた機能や行ってきた施策について改めてダイジェストでご紹介します。
記事作成時から、Tellusからデータを検索・取得するAPIが変更になっております。該当箇所のコードについては、以下のリンクをご参照ください。
https://www.tellusxdp.com/ja/howtouse/access/traveler_api_20220310_
firstpart.html
2022年8月31日以降、Tellus OSでのデータの閲覧方法など使い方が一部変更になっております。新しいTellus OSの基本操作は以下のリンクをご参照ください。
https://www.tellusxdp.com/ja/howtouse/tellus_os/start_tellus_os.html
2020年2月21日(金)で、Tellusがリリースされてからちょうど1年が経ちました!2019年さまざまなデータや機能を追加し、多くのユーザー様のご意見を取り入れ進化してきたTellusですが、一体どのような取り組みを行ってきたのでしょうか。
本記事ではTellusが2019年にアップデートしてきた内容と、行ってきた施策についてご紹介いたします。
1.改めてTellusとは?
普段、宙畑をご覧いただいている皆様はすでにご存じかもしれませんが、改めてTellus(テルース)についてご紹介いたします。
Tellusとは、政府衛星データを利用した新たなビジネスマーケットプレイスを創出することを目的とした、日本発のオープン&フリーな衛星データプラットフォームです。
複数のデータをかけ合わせ、新たなビジネス創出を促進するためのさまざまな機能を提供しています。
宙畑でも、Tellusの使い方をいろいろとご紹介してきました!
【ゼロからのTellusの使い方】衛星データプラットフォームTellus OSでできることと基本操作
【ゼロからのTellusの使い方】Tellusの開発環境でAPI引っ張ってみた
2.Tellusでこれまで追加されてきたデータや機能(Tellusでできること)
機能
ユーザーの皆さんの声を聞きながらさまざまな機能もリリースしてきました。
まず注目はエンジニア向け機能の強化!
Jupyter Lab対応
これまでJupyter Notebookに対応していた開発環境を、Jupyter Labに対応させました!今まで対応していたPython言語に加えてR言語も使用可能になりました。
グリッド表示
開発環境を使ってAPIを呼び出し解析するユーザーのために、Tellus OSでは地図タイル座標やメッシュコードを表示できるようになりました。
Script Editor(β版)
さらに、Tellus OSだけでもJavaScriptを使った簡単な操作ができるよう、Script Editor(β版)もリリース。エンジニアが衛星データを試すため、さまざまな施策を行ってきました。
そして、Tellus OSを使うビジネスマンにも嬉しい機能を搭載してきました。
波長ブレンド機能
AVNIR-2だけでなくASNARO-1、Landsat-8でも波長を操作できるようになりました。
プリセットも用意して、ブレンド方法がわからなくても簡単に植生や熱源などの見やすいブレンドが作れるようになりました。
シーン検索機能
雲の割合や撮影時の角度など、より詳細な条件検索をすることができるようになりました。
データ通知機能
Tellusでは毎週のようにデータを追加しています。関心エリアにデータが追加されるとメールで通知される機能により、希望地域のデータ検索をより簡易にしました。
さらに、オープンデータとの組み合わせがより容易になるような機能も追加。
描画機能
今までGeoJsonしかできなかったファイルエクスポートをShapeファイルにも対応。さまざまなデータをTellusで簡単に重ねることができるようになりました。
これらは全てユーザー皆さんからのフィードバックで生まれた新しい機能です。1年間少しずつですが、使いやすいプラットフォームとして進化してきました。
今までのデータと期間
Tellusでは、この1年間多くのデータを搭載してきました!以下の図は年表ごと、追加されてきたデータの一覧です。
これからもTellusでは、日々新しいデータを追加していきます!
新しいデータが追加されたことは、Tellus OSの「追加衛星データ通知機能」からメールで受け取ることができます。皆さんが気になるエリアをぜひ登録しておいてください!
3.Tellusでこれまで行ってきた施策
続いて、Tellusがこれまでに行ってきた施策やイベントについてご紹介します。
ユーザーコミュニティイベントからイーラーニングまで、幅広くのことを行ってきたTellus。気になる施策やイベントがありましたらお気軽にお問い合わせください!
Tellus Satellite Boot Camp
Tellus Satellite Bootcampは今年東京・大阪の2ヶ所で実施しました。リモートセンシングのプロフェッショナルRESTECと、機械学習のプロフェッショナルSIGNATE、そしてさくらインターネットの共催イベントで、2日間でリモートセンシングと機械学習の基礎を学び、衛星データの解析のいろはを学ぶことができるという超人気のイベントです。
今年もたくさんの方にご参加いただき大盛況で終了しました。
倍率6倍の機械学習セミナー再び!衛星データ解析講座「Tellus Satellite BootCamp」東京・大阪2地点開催!
Tellus Trainer(イーラーニング)
初心者向けTellus Trainer(イーラーニング)
昨年全国5ヶ所でブートキャンプを行ったものの、その応募倍率は6倍と大人気で、「申込抽選が外れた!」との悲鳴が続出しました。
それにお応えして今年は、オンラインでもブートキャンプの内容を学ぶことができるよう、オンライン学習コンテンツTellus Trainerを用意しました。
これをきっかけにTellusの開発環境を触って、実際に解析を始めた方が多く出た、大人気コンテンツとなりました。
自宅で衛星データ解析が学べる! e-Learning「Tellus Trainer」とは
Tellus Satellite Challenge(コンテスト)
Tellus Satellite Challengeでは、SIGNATEと協力して衛星データを利用したコンテストを実施しました。今年、2020年のテーマは「SARデータを用いた流氷の検出」です。
普段リモートセンシング系の解析で使われることが多かったSARデータを画像として用いて流氷を検出し、その検出精度でコンペを行いました。結果として出た検出精度はおよそ8割!今までの検出精度と比較すると大きな進歩でした。
SIGNATE「衛星画像を用いた海氷検知」コンペ、その目的と画像のポイント
Tellus Satellite Cafe
Tellusは「ユーザーとともに成長するプラットフォーム」を掲げて昨年2月にリリースされました。
Tellus Satellite Cafeは、ユーザーの皆さんにリリースの成果をお伝えして、ユーザーの皆さんからフィードバックを貰い、ユーザーと一緒にTellusでどんなことをやったら楽しいか、というのを一緒に考えていくコミュニティイベントです。全4回で、総勢100人以上のユーザーの皆さんとお話し、その内容をサービスに活かしてきました。
Tellus初の利用ユーザー限定イベント「Tellus Satellite Cafe」開催レポート!
Tellus Open Discussion(オープンディスカッション)
日本国内の衛星データのビジネス利用を促進するための取り組みとして、運輸・交通・行政・自治体・通信・エネルギー・保険・金融の業界に向けた実践的な衛星データの活用セミナーが「Tellus Open Discussion」です。
すでに海外では、さまざまな分野において衛星データを活用することで既存事業の効率化を図り、大きな成果を上げている実例が多数あります。今後AIの技術が進みビッグデータの解析能力が上がることによって、さらに衛星データは使いやすくなり、ビジネス利用が進むと考えられています。しかし日本国内においては、まだまだ事例が少ないのが現状です。
このイベントでは、Tellusと衛星データビジネスの創出において数多くの海外実績を持つPwCコンサルティングがその知見をいかし、実践的な衛星データの活用法の紹介やディスカッションを実施しました。
事例を交え白熱トーク!第1回『Tellus Open Discussion』〜輸送・交通篇〜レポート
防災から街づくりまで!第2回『Tellus Open Discussion』〜行政・自治体篇〜レポート
業界のトレンドを先読み!第3回『Tellus Open Discussion』~通信・エネルギー篇~レポート
衛星データでどう変わる!? 第4回『Tellus Open Discussion』~保険・金融 篇〜レポート
オウンドメディア「宙畑」
そして今皆様が読んでいる「宙畑」もTellusが取り組む施策のひとつ。2019年2月21日にTellusがオープンしてから、Tellusの使い方解説やアップデート情報、衛星データの基礎などをお届けして参りました。
おかげさまで2019年1月時では約20,000人の方が訪れていた宙畑は、2020年1月時点で50,000人以上の方に訪れていただけるメディアとなりました。
衛星データに関する記事の検索流入が増えていることからも、日本において衛星データの活用が徐々に注目され初めていることを肌で感じています。
4.Tellus SPACE xData Fes.2020が開催!
このように2019年さまざまなアップデートや機能追加を行ってきたTellus。今後もユーザーの皆様からの意見を取り入れ、益々使いやすいプラットフォームとして成長していきます。
また、2019年のTellusの集大成とするイベント「Tellus SPACE xData Fes.2020」の開催が決定しました!
昨年度も行われた同イベント。今年度は2020年2月27日(木)室町三井ホール&カンファレンスにて開催されます。当日はTellusのVer.2.0のサービスローンチを始め、さまざまな業界の有識者をゲストに迎え、衛星データビジネスの今と未来を考える機会となるトークセッションなどを行います。
さくらインターネット株式会社のフェローである小笠原が登壇するセッションでは、これまでのTellus Ver.1.2からTellus Ver.2.0にアップデートするにあたって新しく追加される機能はなにか、そして具体的に変化した内容について詳しくご紹介します。
また、さくらインターネットが経済産業省から本事業を受けてTellusを運用する意義や、サービスを設計するにあたってのコンセプトなど、普段のイベントではあまりお話する機会のないお話もする予定となっており、これまで以上にTellusのことを知っていただく機会になるかと思われます。
Ver.2.0によって変化するであろう「衛星データビジネス」のこれからへの期待感を感じていただければ幸いです。
<Tellus SPACE xData Fes.2020>への参加お申込みはこちら
【イベント概要】
◆日時 :2020年2月27日(木)14:00~18:00 (受付開始13:30~)
◆会場 :室町三井ホール&カンファレンス
中央区日本橋室町三丁目2番1号 COREDO室町テラス3F ホール+ホワイエ
◆参加 :無料(受付時にお名刺を2枚頂戴します)
◆参加者:200名(先着順とさせていただきます)
◆主催 :経済産業省
◆内容 :※出演者および内容に関して変更が加わる可能性がございますので、予めご了承ください。
13:30 受付開始
14:00 Session1「Tellus Ver.2.0ローンチ説明」
14:15 Session2「Tellusのアップデートとこれから」
15:15 Session3「2020年宇宙産業のいま課題と役割についてステークホルダが語る」
16:15 Session4「カスタマ開発型プロジェクトTellusのこれまでの施策」
17:15 Session5「Tellusを使ったアルゴリズムの紹介とこれから」
18:00 閉幕
◆お申込:https://tellusfes2020p.peatix.com/
みなさまのご参加を心よりお待ちしております!