ニュース
ispaceの新型月面着陸船は夜間も稼働可能。2024年打ち上げ予定【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/8/23〜8/29】
一週間に起きた国内外の宇宙ビジネスニュースを厳選してお届けする連載「週刊宇宙ビジネスニュース」は毎週月曜日更新!
8月24日、月面探査を計画するispaceが2024年に打ち上げ予定の3回目の探査ミッションで使用する着陸船のデザインを発表しました。
この着陸船の特徴は、太陽光が届かない地域や夜間でも稼働できることです。実現すれば、民間企業の着陸船としては初の機能となります。
また、2022年・2023年に打ち上げ予定のモデルと比較して、全体の大きさと搭載できるペイロードの容量が増加していて、月面には最大500kg、月周回軌道のみに輸送する場合であれば最大2,000kgのペイロードを輸送可能な能力を備えています。
設計・製造・打ち上げは米国で行われる予定です。
さらにispaceは25日に、ISSや宇宙に滞在する宇宙飛行士のメンタルヘルス管理のためのVRや触覚技術の開発を行うカナダのStardust Technologiesとシドニー工科大学、医療センサーを搭載した宇宙環境用スーツや宇宙居住施設の開発実績があるオーストラリアのEXPLOR Space Technologiesと覚書きを締結したと発表しました。
この提携の目的は、VRや触覚技術を活用する多目的ロボットアームを搭載した月面探査ローバーの開発を目指すということです。カナダ宇宙庁とオーストラリア宇宙庁に、助成金を共同で申請する計画を明らかにしています。
月面着陸船や探査ローバーの開発には複数の企業が参入していますが、独自の技術を持った企業や大学間で提携することで、事業の幅を広げていけるのではないかと考えられます。
宙畑編集部のおすすめ関連記事
ニュース
宙畑編集部
ispaceの着陸船、2022年の打ち上げに向けた最終段階へ【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/7/12〜7/18】
ニュース
宙畑編集部
ispaceが2022年に打上げ予定の着陸船にUAE宇宙機関の月面探査ローバーを搭載 【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/04/12〜04/18】
今週の宇宙ニュース
ニュース
宙畑編集部
3Dプリンターによる月面の住宅建設を目指すICONが230億円を調達【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/8/23〜8/29】
ニュース
宙畑編集部
アクセルスペースとSynspectiveが経済産業省の実証事業に採択。共同で衛星コンステの構築【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/8/23〜8/29】
ニュース
宙畑編集部
アストロスケールが模擬デブリの捕獲に成功。衛星センサや地上システムの動作確認も【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/8/23〜8/29】
ニュース
宙畑編集部
Astra初の商業打ち上げはメインエンジンのトラブルで失敗【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/8/23〜8/29】
ニュース
宙畑編集部
OneWebの通信衛星コンステレーションが合計288機に。さらに最新の衛星通信端末を発表【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/8/23〜8/29】
ニュース
宙畑編集部
SolafuneがMicrosoftと協業。アルゴリズムライセンス事業の強化へ【週刊宇宙ビジネスニュース 2021/8/23〜8/29】
ニュース
宙畑編集部