宙畑 Sorabatake

宇宙ビジネス

宇宙ビジネス起業連載vol.2「衛星データ利用アイデア100本ノック」

宙畑有志メンバーで宇宙ビジネス起業に向けて動き出し、実際に起業するまでの記録連載「宙畑編集部、宇宙ビジネス起業への道」の第2弾です。

衛星データ利用アイデア100本ノックで生まれたアイデア。その模様とアイデアを考えるためのフロー図を本記事ではご紹介

「情報発信しているだけでなく、実際に宇宙ビジネス起業したい」という思いのもと、宙畑編集部は衛星データを利用したビジネスの可能性を探るため、衛星データ利用のアイデアを出してみることにしました。

今回はその模様と生まれたアイデア、実際に衛星データ利用ができるか検証を行った記事の読者の反応を紹介します。

本記事は、会社設立など全く経験のない中、有志で集まった宙畑メンバーが、実際に宇宙ビジネスとして起業できるのかどうかを追った連載企画第2弾です。

背景は「宇宙ビジネス起業連載vol.1、プロローグ『2017年編集会議にて』」をご覧ください。

kido人物紹介:城戸

宙畑のChief Sense Officer 、城戸。
主人公タイプでぐいぐい周囲を巻き込む、パリピ

nakamura人物紹介:中村

宙畑の妄想アイディアマン、中村。
一人、自由に始めた企画は数知れず。

muta人物紹介:牟田

宙畑の毒舌姐御、牟田。
会話はテンポが命、空気読まずにズバズバと辛辣にモノを言う。

tanaka人物紹介:田中

宙畑の超高性能検索エンジン、田中。
抜群の調査能力は、もっぱら美味しい飲食店の抽出にのみ利用される。

sugaya人物紹介:菅谷

宙畑の癒し系お兄さん、菅谷。
穏やかそうに見えて、アツイ心の持ち主。星空と猫の話は始めると長い。

(1)衛星データ利用アイデア100本ノック

2018年1月xx日、衛星データを利用したビジネスが何かできないかと考えた宙畑編集部は、衛星データ利用で何ができるのか、アイデア100本ノックを開催しました。

中村:今日の議題は、衛星データ利用アイデア100本ノックです。思いついたアイデアをホワイトボードにペタペタ貼っていきましょう!

城戸:……100本。

中村:ではさっそく。まずは3~4月は花見の時期ということで、桜の開花予想ができると面白いかも? 夏はきれいな海探しとか。アイデアの出発点がほとんどお酒飲むか遊ぶこと……。

城戸この時期(※会議を行ったのは2018年で1月)だと、スキー場の雪の状況が分かると嬉しいかも。気持ちよく滑れるスキー場をあらかじめ目星つけて滑りに行けるとか最高!

牟田:私はディズニーランドの駐車場に停まっている車の数を数えて、いつが空いているかわかると嬉しいなー。

菅谷:光学とSARのどちらでもできそうだね。SARといえば、ぼくも火山の噴火後の状況とかSARでわかると思うんだよね。火山って煙がもくもくしているから光学だと見えないことも多いんだけど、SARだったら煙関係なく地上の状態が分かるからね。

全員:おー、たしかに。面白そう!

田中:僕は、夜間光もアイデア次第でまだまだ面白いことができそうだと思ってる。

中村:夜間光。特定の国の発展度合いやGDP予測で有用かもと言われているやつですよね、たしか。暗さといえば星空観光スポット発見の研究がされていたような。流れ星が見えた場所の暗さが分かれば、他の同じ暗さの場所で見れるかもとかできる……?

田中そうそう、できそうだね。綺麗な夜景を見ることができる場所とかも特定できるとかも僕は嬉しいな。

菅谷:あとは温度データや植生データも、今実際に事例があること以上に、もっと面白いことができる思うんだよなー。

牟田:はい! 私あれやりたい! 東京五輪のマラソンコースについて、温度データを使って、これまでのマラソンコースと比較。暑い暑い言われているけれど実際本当なのか検証。

城戸:いろんな意味であつくなりそう。

田中:せっかくなら1964年の東京五輪のマラソンコースとも比較できると面白いかもね。

牟田:いいね。

中村:植生は、スポーツグラウンドの芝が人工芝か天然芝なのか見分けてみるとか!

菅谷:できると思うよ。

中村:天然芝と言っておきながら実は人工芝だったという場所が、離れた場所からチェックできるとか笑

田中:できそうね、そんなことないと思うけれど。

中村:光学、SAR、温度、植生……それ以外に衛星データから分かることって何かありますかね。

菅谷:あとは、標高や、地上だけじゃなくて海の温度も衛星から分かるよ。

牟田:標高といえば、箱根駅伝の5区は他の区と比較して本当にきついのか、実際に出してみようかな。

菅谷:そういえば初日の出について、どの山から見れば一番早い初日の出を見れるのか調べようと思っていたこと忘れてた。

中村:どこから見ればシリーズx標高データで、どこから富士山が見えるのかの場所探しってできますかね?

菅谷:それもできそうだね。新たな観光名所発見できるかも。

城戸:私、海釣りで魚が釣れる場所を衛星データから探してみたい! 海の温度が分かれば漁場のアタリがつけられるというけれど実際にどういうことなのか。調べて実際に釣りに行きたい! 誰か船舶免許持ってる人仲間に入れよう!

田中:出た、気づいたら仲間が増えているいつものパターン。

(30分後)

中村:今、何個出ました?

牟田:うーん、60個くらい?

菅谷:あと40個……。

そうして、最後には「城戸の結婚相手を見つける」「ブラック企業探し」「ビールをおいしく飲める街探し」といった良くわからない衛星データ利用案が混ざりながらも100個のアイデアが生まれ、その日の会議は終了。

今回、アイデアを発散し続けた宙畑編集部。衛星データの〇〇を使って△△ができるのではないか?と考える思考のフロー図を作ってみました。

もしよろしければアイデアを考える際にご活用ください。

明確に見たいものが決まっている方は左上「見たい状態はケータイのカメラで撮影しても分かる?」からスタートを。課題はあるけれど何が見えればよいかわからない方は右下「状態に連動して周辺に変わる対象は他にないですか?」から始めてみましょう

そして、時が流れ……。

(2)記事化したアイデア15本と振り返り

衛星データ利用アイデア100本ノックから時が流れて、早1年ちょっと。

実際に出たアイデア100本のうち15本は、宙畑で記事化され、すでに公開中です。

宙畑が実際にデータを使ってみた模様を記事にしたアイデアの一覧。実際の記事リンクは以下

【これまでに公開した記事一覧】

そして、記事の振り返りを宙畑編集部で行いました。

中村:衛星データ利用アイデア100本ノックを行ってから1年経過して、実際に衛星データを利用した記事を10本以上公開できましたが、ざっくりどうでしたか?

牟田:想像以上に知らないことが多くて、調べながらの記事化は大変だったなー。楽しかったけれど。

菅谷:他の記事よりも技術的な話が増える分、大変だったよね。

中村:たしかに、情報をまとめるだけでなく、インタビューで話していただいた内容をまとめるでもなく、実際に解析も行わないと分からないですからね……。

城戸:私カレシ探す記事しか出してない笑

田中:自分が興味ないことだとなかなか熱が入らないからなー。

中村:では、これらの記事が実際にどのくらい読まれたのか、衛星データ利用記事のランキングを発表したいと思います!

全員:おおーー。

中村:1位は、城戸のカレシ探し記事でした。ただ、この記事はまだ衛星データ利用していないからなー。

城戸:たしかに笑

田中:次に読まれたのは僕の夜間光記事だ、やったー。

牟田:その次に流れ星で、次が私の東京マラソン記事か。ディズニーランドの記事はもっとたくさんの人に読んで欲しかったなー。

菅谷:土砂崩れの記事と火山の記事もそこそこ読まれているね。良かった。

中村:さて、ここまでやってきたなかで、ビジネスになりそうなものありますかね。

全員:うーん。

牟田:そもそも衛星データ利用で何ができるか、から始めちゃったから正直ビジネスになるかどうか分からないね苦笑

田中:ビジネスやるにしても何も分からないまま始めちゃったからね。

全員:……。

そうして、衛星データで何が見えるのか、できるのかのアイデアは出せるものの、このアイデアがビジネスになるのか分からずに1年を過ごしてしまった宙畑編集部。

ここで宙畑編集部の起業は頓挫してしまうのか__。

次回、第3弾は「宙畑編集部、ビジネスアイデアを持ち寄る」と題し、ただ衛星データ活用アイデアを考えるだけでなく、5人がそれぞれ衛星データを活用した”ビジネス”アイデアを持ち寄ります。